この日は百人一首ではなく、『田楽喰い』という落語の中に出てくる、「ん廻し」という節を紹介しました。
せんねん
しんせんえんの
もんぜんの
やくてん、
げんかんばん
にんげん
はんめんはんしん、
きんかんばん ぎんかんばん、
きんかんばん
こんぽんまんきんたん、
ぎんかんばん
こんげんはんごんたん、
ひょうたんかんばん
きゅうてん
「寿限無寿限無・・・」と同じく、もし覚えられる人は覚えてくれたら面白いかなと思います。(ちなみに私は早口で言えます(笑))
落語では、田楽を「ん」がついた分だけ食べられるという遊びの中で、これだけ「ん」がついた言葉を言った人がいた、というお話です。さっそく「ん」の数を数えてみました。言うたびに数が違っているのが面白かったです。
そのあと、クラスでは「つ」で、「つ廻し」に挑戦しました。
あれこれ単語を思い浮かべながら、「つ」や「っ」のつく言葉を探しました。一人の思いついた単語はたいていみんなも共有していて、「それいいね!」というような伝播が見られて面白かったです。途中から辞書を使い出す生徒もいたり、「もうちょっと書いてくる」という生徒もいました。
ここでは、中にマザーグースのような節回しがあったので、それをちょっとご紹介します。
月を みながら つりをしてたら ツリーがみえた。
きつねが まっくらな夜に きつつきをみつけた。(Rちゃん)
つきをなぐった つられて
つきもそいつを なぐった
そいつはないた
つられてないたら きつつきでてきた
きつつきつられて みんなをわらった(M君)
なにやら独特の境地があるものと見受けました。
本読みでは、『火よう日のごちそうはひきがえる』(エリクソン/作、佐藤涼子/訳、評論社)を、46ページまで読みました。
ミミズクの名前を「ジョージ」と呼ぶこと、またウォートンがその名前を強調して呼ぶたびに、くすっと笑いが出ていました。
ウォートンは、持ち前の明るさから、自分のペースにジョージを巻き込んで、お茶会を始めます。今まで一人ぼっちだったジョージは(それゆえに名前も必要もなかったわけですが)、だんだんと打ち解け、おしゃべりを楽しみます。けれども、カレンダーの火曜日につけられた丸は不動であり、囚われの身であるウォートンは、複雑な気持ちを抱いたまま床に就きます。
すでに先を読んで知っている人もいるようですが、それはそれとして(笑)、次回もお楽しみください。