福西です。本年もよろしくお願いいたします。
新年最初の授業では、「白紙を五等分するにはどうすればよいか?」ということを、寓意を込めて考えてもらいました。
ちなみに四等分なら簡単で、二等分を繰り返せばいいだけです。けれども、五等分となると・・・?
目分量で分けようとすると、最後の列で帳尻を合わせようとして、幅が細くなったり、広くなったりして、なかなか思うようにいかないことは、誰しも経験のあるところです。
結論から言うと、勝手な目分量に頼らず、前もって定規ではかること、次に目印を付ければいいことになります。逆にそれさえ守れば、誰でも、有意差なく、きれいな五等分を実現できます。
そして、これが強調したかったことですが、最初に打つ目印こそは、他の目印の基準ともなる(先の目印から同じ量をスライドさせていく)ので、特別な配慮が必要になります。
そして、この日作ってくれた紙に、一年の計は何とやらで、以下の文章を書き写してもらいました。
一日之計在晨
一年之計在春
一生之計在勤
一家之計在身
明の馮応京(ふうおうけい)という人が、一年の行事をまとめた『月令広義』(げつりょうこうぎ)という書にある言葉です。
日本語の読み方に従うと、「晨、春、勤、身」は、「あした、はる、つとめ、み(をおさめる)」と、音の長さ、響きはまちまちになってしまいますが、音読みだと、「シン、シュン、キン、シン」ときれいに並んでいることに気づきます。
私は漢文は読めないですが、そこは面白いなと思います。