2015年のスタートに当たり、山の学校では2つの講演会を企画しました。
1月は山崎和夫先生による「数」のお話、2月は中務哲郎先生による「ギリシャ文学」のお話です。
(詳細はリンク先をご覧下さい)。
両先生は北白川幼稚園と大変ご縁の深い先生で、今回の企画を快諾してくださいました。
山崎先生のお話は何も予備知識のないところで、一緒に法則を考えてみようという内容なので、一方的な講演形式ではありません。ああでもない、こうでもない、と参加者が考え続ける時間を大事にしたいと仰るため、通常の講演会の倍の時間を確保しています(本当はこれでも足りないくらいだそうです)。
「数」に関心のある中学生を念頭に置いてお話下さいます。小学生でも考える根気のあるお子さんはどうぞご参加下さい。高校生以上の方でも「自分で考えて法則を導くとはこういうことか、こういう楽しさ、達成感があるのか」と実感されたい方はぜひお越し下さい。
(先生が訳された『部分と全体―私の生涯の偉大な出会いと対話』(W.K. ハイゼンベルク)を画像のみご紹介)。
次に、中務先生のお話ですが、内容はご専門の古代ギリシャ文学を中心としながらも、「ギリシア文学の国際性」というキーワードが照らすとおり、扱う話題は古今東西多岐に及ぶものと思われます。それがどのような展開になるのか、私も今から楽しみにしています。先生の最近のご関心の一端を紹介するものとして、この12月に出たばかりの近著、『極楽のあまり風―ギリシア文学からの眺め』を紹介させていただきます。
学問を文系、理系に分けるのは野暮と心得つつも、理学、文学の両名誉教授をお招きしての本企画は、どちらのジャンルに関心を寄せる方にとっても心楽しい充実したひとときとなることでしょう。