浅野です。
ケントンさんとの関係が変化したことを回想する場面です。
その転換点の候補がいくつかあります。1つはスティーブンスが感傷的な恋愛小説を読んでいるときにケントンさんが部屋に入ってきた場面です。ケントンさんが休暇を取って出かけるようになったことも候補の1つです。そのことに関して同僚のグラハムに聞くと、彼はこう答えました。
When I asked him what he meant, Mr Graham went on: ‘Your Miss Kenton. I believe she’s now what? Thirty-three? Thirty-four? Missed out on the best of her mothering years, but it’s not too late yet.’
今ならセクハラに当たる発言ですが、少し前の日本でもまったく同じような言い方がよくされていたように想像されるので、奇妙な印象を受けました。
そして夜のココア会議も終わりを迎えました。さらにケントンさんのおばさんが亡くなったときのスティーブンスの対応も転換点だったかもしれません。
このあたりで時間になりました。