第5回・かるた大会(2014/12/16)

福西です。この日は久々に「かるた大会」を開きました。

今回はトーナメントではなくてリーグ戦で、2回戦を行いました。特に2回戦目が、どの取り合わせも好カードでした。読み上げの札がわずかになるまで、一進一退を繰り返す光景が多く見られました。

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「あまのはら、とれた!」(みかさのやまに)

「さしも、とれた!」(かくとだに)

「きりたち、とれた!」(むらさめの)

「くもが、とれた!」(めぐりあひて)

「わが…」でバン!という音。(よをうちやまと)

「もも…」でバン!という音。(なほあまりある)

(自分の名が『せ~』だから)「これ絶対とろう!」という声。(われてもすゑに)

 

ほかにも、

「いにしへの」、

「おおえやま」、

「きりぎりす」、

「ほととぎす」、

「あはぢしま」…。

 

それと同じくらいの数の、心の中から聞こえてくる、

(ねらってたのに、とれなかった~)

という声。

 

開始前こそは、男の子から、

「かるたって、そんなにやりたくない…」

という声が聞かれました。恥ずかしかったり、場の空気に呑まれたりしたのだと思います。

けれども、実際に一首がとれてみると、それが印象深かったようです。

あとは百人一首の持つ魅力に任せるだけで、夢中かつ真剣になってくれていました。

 

一首をとれた後。また、とられた後。

それぞれが次の札が読まれるのを待つ表情は、まるで水面のようでした。

数で負けていても、ねばり強く。

一首一首に集中する。

見渡す限り、「せめぎあい」という言葉がふさわしい、真剣勝負が繰り広げられていたと思います。

私自身も読手をつとめていて、こんなにも張り合いが持てる時間はありませんでした。

 

「前よりいっぱいとれた」から、うれしい。

「狙っていた札がとれた」から、うれしい。

「連続でとられた」から、くやしい。

「最後の一枚がとれなかった」から、くやしい。

 

決着がつき、勝った人は、さらにうれしそうでした。

また、負けた人も、次につながるようなくやしがり方をしていました。

 

以下はそのような会の様子を、ギャラリーでご覧ください。(写真を2回クリックすると、拡大されます)

最後に、

「『今日、これを取ろう』と思ってた札が、取れた人?!」

と聞くと、取れた瞬間のことを反芻して、うんとうなずいたり、手が上がったりしていました。それだけでこの会の目的は達せられたようなものです。

はじめての人も、歌を覚えて臨んでくれた人も、それぞれにドラマと思い出を作って帰ってくれたことを、ありがたく思いました。次回もよかったら参加してください。