岸本です。
前回は自分で問題をつくってもらいましたが、その時、迷路を作成している子が多かったように感じました。
やはり迷路には関心が高いようです。
なので、今日は迷路を中心に出題しました。
久々に、骨のある問題だったようです。
少しややこしいものもありましたが、彼ら子どもたちにとっては、肩慣らしだったのでしょう。
皆、サッと解いてしまいました。
最大の難関は、次の迷路でした。
それは、「進行方向から見て、左にしか曲がれない」という制限が付いている迷路です。
「進行方向から見て」というのが、分かりづらかったようで、ルールの説明に手間取ってしまいました。
最初は、「全然わからん!」とか、「何でこれは右なの?」と、教室のあちこちから、様々な反応が返ってきました。
それでも、ルールが分からないと言ってくれた一人ひとりに、私たちで説明し、少しずつですが、皆ルールを理解してくれたようです。
それでも、今回の迷路は難しかったようです。
その理由の一つに、ルールの解釈の仕方がありました。
出題した私としては、「交差点で曲がるときは、左にしか曲がれない」という意味で、ルールを作ったのですが、浅野先生のように「右には絶対曲がれない」と解釈することもでき、私たちの間でも、ルールの解釈に齟齬が出ていました。
私の解釈では、答えが幾つかあり、比較的易しいのですが、浅野先生の解釈では、答えの数は減り、格段に難しくなります。
私たちの間で事前に調整ができず、子どもたちも混乱させてしまったようで、申し訳ありません。
結局、どちらの解釈でも正解ということにして、対応しました。
それをヒントに解くことができた子もいましたが、やはり難しかったみたいです。
私たちは、子どもたちがあきらめてしまわないよう、できるだけヒントを与えながら、その取り組みをサポートしました。
最終的に全員がこの迷路を解けたことには、本当に感心しました。
中には、難しい方の解答を導き出した子もいて、驚かざるを得ません。
余った時間は、以前リクエストのあった大きな迷路をやってもらいました。
あの難関を乗り越えた彼らにとって、ただ大きいだけの迷路は、もはやクールダウンの様相を呈し、5分ほどで2問全て解き終わる子もいました。
いろいろ反省点もありましたが、子どもたちには、あきらめずに一生懸命問題に取り組むという姿勢を学んでもらえればと思います。
迷路のルールについては事前に確認をすればよかったのですが、勝手に難しいルールだと思い込んでいました。私のほうにも大きな責任があります。とはいえ、それをヒントに解いてくれた人もいたので、結果オーライということにしておきましょう。
大きな迷路も決して簡単ではないのに簡単に解かれてしまったことにはただただ驚きです。私が事前に解いたときには大きな迷路2問で10分はかかりました。彼らは迷路のコツをつかんでいるのでしょう。
実際に立ち会ったわけではありませんが、先生方のコメントを拝見する限り、本当に頼もしい生徒たちですね。集団知というのでしょうか、一人ではけっして出せない知的パワーを相互に搾り出しながら、見事正解にたどり着くという展開がここ数回続いているようです。この先、この生徒たちの知的冒険の先には何が待ち受けているのか、わくわくします。