岸本です。
もう10月も終わりますね。
夕方にもなると空気が冷たいのですが、子どもさんは、クラスの前に外で絵を書いていたようです。
「子どもは風の子」と、思わずにはいられませんでした。
また、何より絵が好きだ、という気持ちが、そこからは伝わってきます。
算数もそれと同じくらい好きだと良いのですが(笑)
今日は、迷路とドリル、そしてかけ算の復習を行いました。
前者は、一見簡単そうに見えますが、そのルートを選ぶとどうしても行き詰ってしまいます。
ゴールにたどりつくには意外なルートを通る必要があり、やはり最初はそのトラップに引っかかってしまいました。
それでも、何度かトライして、ゴールにきちんとたどりついてくれました。
後者の迷路は、「矢印の方向にしか進めない」という制限が付いています。
これは、前者と違って一見難しそうですが、やってみると以外に簡単に解けるはずでした。
ただ、見た目は違うルートをたどっているように思っても、実は同じ行き止まりに行き着いてしまうという落とし穴があり、そこにはまってしまうと少し難しいかもしれません。
彼女はどうやら、この落とし穴に陥ったらしく、解くのをあきらめてしまいそうにもなりました。
そこで、私から「できるだけ、その行き止まりから遠くを通る」というアドヴァイスをしました。
すると、そのヒントを手がかりに、なんとかゴールへたどりつけました。
一度行き詰っても、すぐあきらめないで、粘るという態度が身についてもらえればと思います。
続いてかけ算のドリルを行いました。
ほとんど良くできていましたが、「7×6」や「8×6」など、まだ覚え切れていない九九が一部あるようです。
彼女自身「7の段は嫌い」と言っていたので、それを解けるようになって、好きになってもらいたいと思いました。
そこで、ドリルを終えた後、その苦手を克服してもらうため、5から9をそれぞれ掛け合わせる25マス計算を解くことにしました。
さらにその後、特に苦手だった7、8の段の後半を中心に、私が口頭で伝えた問題も解いていってもらいました。
覚えきれていない部分については、まだ自信なく私に確認することが多いのですが、それでも、以前よりは自分の苦手が意識でき、またその部分を重点的に覚えなおすことができたのではないでしょうか。
最終的に、九九が全て、しっかり定着してもらえればと考えています。
絵画と数学は似ていない部分もありますが、根っこではとても近いものがあると思います。この生徒さんが絵画好きであることは本当にその通りだと思うので、いつかきっと数学の美しさとそれを学ぶことのすばらしさを感じてくれる日が来ると信じております。もちろん、このクラスでは、その日に向かって一歩一歩歩んでいるところだ、と言えるわけです。私は「お楽しみはこれからだ」と言いたい気持ちになります。