かず1年A(火曜日)

福西です。
2週間前になりますが、1/12の記録です。

この日は「絵の出る迷路」を一つした後に、新しいことをしました。例年この時期になると、1年生は計算にも慣れてきて、一方ロジック(論理)を使う楽しみが増してきます。そこでいよいよ取っておきの『足し算パズル』を登場させることにしました。

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(時期さえ間違わなければ、ほとんどの生徒がこの手のパズルを好きになってくれます。ただし1年生には、足し算に慣れてきて、その「応用」の負荷が低くなるまで待つのがよいです。)

ルールは以下の通りです。

1)各列に「1、2、3」を1回ずつ当てはめていきます。
○ 「1、3、2」「3、1、2」などが ありえます。
× 「2、2、3」「1、1、1」など、同じ列に同じ数字が重複しているのはだめです。(このルールを意外と忘れてしまいます)

2)マスに書いてある数字は、「同じ色のマスの数字の合計」(足し算)です。
たとえば、同色のマスが□□とあって、そのどこかに「3」と書いてあれば、「1、2」か「2、1」が入ります(3=1+2なので)

3)ななめは関係ありません。

4)ルール1、2を守りながら、答が下のようになっていれば正解です。
  ○      ×
 231    231
 123    112
 312    323
(ちなみにこれは上の写真の問題の答です)

文章で書くと大層ですが、実際手を動かしてみるとすぐに理解できます。

このパズルの楽しみは、「ここに1が入って、ここに3が入るから、残りは2しかない!」というような必然性を追いかける作業です。それがちょうどこの頃の1年生の頭には「ビビビッ」と来るようです。

Y君とRi君も、最初の2問はヒントを頼りながら難しそうな顔をしていましたが、ある時から不意にコツが分かってきて、がぜんその面白さが理解できたようです。

「なぜ、そのマスにその数字が入ると思う?」というような、時折飛んで来る私の質問にも、最初は「?」という顔をしていたのですが、やがて「だってそれは、こうでこうだから」と、だんだん自信に満ちた答を返すようになってきました。(「間違い探し」でも「なぜこことここは違う?」と同じことをよくしています)

どこかで1問自力で解けるようになると、あとは案外すらすらと解けていました。そして用意していた10問とも頑張ってコンプリートしてくれたのが嬉しかったです。

残りの時間は20分ほど「神経衰弱」をしました。(ちょうどこの日は、ことばクラスでぼうずめくりをする予定だったので、そちらと雰囲気を合わせました^^)。神経衰弱はというと、私も1年生の頃にちょうど好きだった思い出があります。それで、彼らと一緒に当時を再現してみたいと思ったのでした。(まったくの余談ですが私は以前「真剣衰弱」と言っていました^^;)。

Y君とRi君は力的にはほぼ拮抗していて、なかなか楽しい時間でした。途中まで勝負の行方が分かりませんでしたが、残り10枚ほどの時に運の天秤が傾きました。Y君が1回記憶違いではずしてしまうと、すかさずRi君が立て続けに取って、それが残念、決勝点となりました。Y君にとってもまたリターンマッチができればと思います。