かず4年

福西です。
1月からこのクラスでは新しく『論理パズル』を始めました。

記念すべき第1問は、次のような問題でした。

『三人の女の子』
ここに三人の女の子がいます。彼女たちは、春子、夏子、秋子という名前です。ただ、はじめて見るあなたには、だれがだれだか分かりません。そこで、つぎのように彼女たちに紹介してもらいました。

ボブカットの子 「あのポニーテールの子が、春子よ」
ポニーテールの子「いいえ、ストレートの子が、春子よ」
ストレートの子 「ボブカットの子が、夏子よ」

さて、春子という名前の女の子は、かならず正しいことを言っていますが、春子のほかにも正しいことを言っている子がいるかどうかまでは分かりません。中にはいたずらでうそを言っている子がいるかもしれません。

それでも、あなたは、三人の名前を言い当てられるでしょうか?

これに対する、Sちゃんの解答です。
ronri01.jpg

同じ文章を下にもタイプしておきます。

ボブカットの子がA。ポニーテールの子がB。ストレートの子はC。

たとえば、Aが春子だとすると、Aも、Bが春子だと言っているので、同じ名前の子は、二人もいないから、Aは、春子ではない。(春子の言っていることは、正しい。)

Bも同じように、Cが、春子だと言っていて、同じ名前の子は、いないので、Bも、春子ではない。

だから、残りのCは、春子。春子の言っていることは正しいので、Aが、夏子。あまりのBが秋子。

A、Aが夏子。Bが秋子。Cが春子。

褒めるべきところは随所に見られます。まず最初の段落で、証明に繰り返し使いそうな言葉は、あらかじめ記号で置きかえているところが賢明だと感じました。常套手段ではありますが、中高生の答案でも同じようにしているのを見かけるのはまれです。意外とこの「置きかえること」は数学的思考としても大事だったりします。(記号もまた「数」と同じ、数学の対象なので)

それに字がしっかりとしています。迷いがなく、何に注目すればよいか、どこから書き始めればよいか、頭の中でしっかりと筋を組み立ててくれているのが分かります。「春子は誰か」というのがSちゃんの作戦です。もしAが春子の場合、Bが春子の場合と仮定をおいて、もしAもBも違えば、Cが春子という筋書きです。なるほどです。

また、以前の宝箱の問題で提案した「同じように」という用語も、今回は自分の言葉として使ってくれています。

#今回の答案では、私は3段目と4段目の間に「だから」という言葉を付け足したら、より論理が通りやすくなるとサジェストしただけでした。4年生でこれだけ書けるのは本当にすごいことです。(私が4年生に戻ったら、まず書けていません^^;)

さて、これにはもちろん別解が複数存在します。たとえばAに着目して、Aが春子、夏子、秋子と仮定を置く方法(AをB・Cに置き変えれば、それだけで3通り)。うそつきが1人か2人か3人と仮定を置く方法。Aがうそをついているか否か、同様にB、Cにもそれを考えて、矛盾のないパターンを見つける方法。などなど。様々な解答が許されているということは、Sちゃんは今回自分で書ききったその一つの答案に、より積極的な自信を持っていいことになります。(1通りしかない答を決してなぞっているのではないという点で胸をはれます)。

順調ならこれからも、今までの「答を見つけること」の「次」のステージとして、「文章で証明すること」を一緒に学んでいきたいと思います。「幾何学(数学)に王道なし」とは言え、これがもっとも本丸に近いのではないかと考えているからです。証明問題を1週間に1問というペースでも、12問ほど達した時には、最初の0問の頃よりもだいぶ力の差を内に感じ取れることでしょう。(「ゆっくり急げ」と私自身にも言い聞かせています^^)