岸本です。
年末はお休みが続いていましたが、年が明けて久しぶりの再開です。
2010年最初のクラスは、前回お休みした時に用意しいていた迷路と同じもの探し、そして「100万円のプリン」について勉強しました。
同じもの探しは、14枚のイラストから全く同じ一組を探すタイプです。
難易度はやや高めでしたが、これも15分ほどで同じペアを探し出してくれました。
また、この問題を解いている時、イラストの間違っている箇所について、その間違いの背景を、独自のストーリーを付して説明してくれました。
例えば、「袋の長さが違うから、長い方は飴がたくさん入ってる」とか、「お父さんと交代したからネクタイが違う」というようにです。
久しぶりの同じもの探しを、楽しみながら解いてくれたのは嬉く思います。
残りの時間は、同じもの探しを解いている時に、話題に出た「100万円のプリン」について、一緒に考えてみました。
子どもさんが最近見たテレビで100万円もするプリンを見たと教えてくれました。
それについて、私が「普通のプリンなら何個食べられるんだろうね?」と聞いたところから、普通のプリンを一個200円と仮定して、二人でその疑問を解く作業が始まりました。
とはいっても、小学三年生はまだ大きな数のわり算を習っていないので、単純に「1000000÷200」をすることはできません。
そこで、「プリン10個でいくら、100個でいくら、…」というように、「1=200」を「□=1000000」に近づけていくことにしました。
この時、基本的には「10倍」するのですが、10倍することで「0が一つ増える」、つまり桁が変わるということも意識してもらいました。
また大きな数の位についても「一万」の10倍は「一億」ではなく、「十万」という、4桁ごとに単位が変わるということも思い出してもらいました。
そのような勉強も復習しながら、最終的に「5000=1000000」という結果を導き出しました。
つまり、100万円のプリン1個は、普通のプリン5000個分に相当するのです。
この結果に「絶対、食べきれへん…」とのツッコミもいただきました。
最後に、大きな数のわり算でも、それが正しいことを確認して、時間となりました。
「時計」の場合同様、このクラスを通して、身近な経験から少しでも「かず」を意識するようになってくれたと思います。
それでは、今年も宜しくお願いします。
>とはいっても、小学三年生はまだ大きな数のわり算を習っていないので、単純に「1000000÷200」をすることはできません。
>そこで、「プリン10個でいくら、100個でいくら、…」というように、「1=200」を「□=1000000」に近づけていくことにしました。
身近な話題を題材とし、割り算の持つ意味を、既知の道具を使って体験してもらうことができましたが、岸本先生の秀逸なアイデアと優しい心配りが光りますね。一つ前の亮馬先生姿勢もそうでしたが、スマートな解法を教えることではなく、生徒が「実感」し、「自信」を深めることのできる数学の学び方というのがあるのだ、と感じました。