浅野です。
しばらく計算練習を繰り返してきました。やや食傷気味だったので今回は趣向を変えました。石取りゲームで先生と勝負するという企画です。ルールは以下の通りです。
全部で20個の石が目の前にあります。これを二人(あなたと先生)で交互に取り合って、最後の石を取った人が負けになります。ただし、一度に1個以上、3個以下の石を取ることとします。先攻・後攻はあなたが決めてください。あなたはこのゲームに確実に勝つことができるでしょうか?
これと似たようなゲームをしたことがあるという方も多いことでしょう。実はこの手のゲームには確実に勝つ方法が存在します。
このクラスでは全員にとって始めてのゲームだったようなので、ルールを確認しながら試しに対戦してみるということを繰り返しました。最初のうちは我々が勝ちっぱなしでしたが、生徒たちは負けを繰り返すうちに、残りが5個で自分の番になると負けるということに気づき出しました。
そのことに気づいてからも我々に勝つ生徒はなかなか現れません。それでも対戦を繰り返すと、何人かの生徒は残り9個で自分の番になると負けると言い出すようになりました。
別の観点からは、対戦中の我々の行動をよく観察し、それを真似ようとする生徒が出てきました。自分の対戦はせずに人の対戦をわざわざ見に行くことまでしている人もいました。そう、我々は先攻になったら決まって3個を取っていたのです。
このあたりで時間切れになりましたが、これらの考えを組み合わせて何となくほぼ確実に勝てる方法を見つけた生徒が数人いました。
最後には先生同士で対戦してみてほしいとの要望を受けました。鋭いですね。結果はというと、岸本先生が先攻を選んで勝ちました。それを見て先攻を選んだほうが勝つのかもしれないと考えた人がいたようです。
ここから先は自分で考えてくださいね。
体験を通して、勝利の法則を見つけ出すというちょっと離れ業のように見える取り組みでしたが、みごとに子ども達は先生の術中にはまってくれました(笑)。参加者全員にとって、あっというまに時間がたったのではないでしょうか。