かず1年B(金曜日5人)

福西です。先のエントリーで書いた『密輸ゲーム』の記事の続きです。

一応ルールを書いておきます。ただやってみないと分からないところが多く、写真だけでも雰囲気を伝えられたらと思います。

ゲーム進行とルール

・1人10個ずつおはじきを持ちます。おはじき1つが1万円なり1億円だとします。
・そして「火の国」と「水の国」の2チームに分かれます。
・火の国の金庫は水の国に、水の国の金庫は火の国にあります。
・問題は、どうやったらお互いに今持っているお金(おはじき)を、相手の国にある自国の金庫に密輸できるか、ということです。
・しかし国境では、必ず相手国の取り調べを受けます。
・両国が「密輸」と「取調べ」の役を交代交代でします。
・密輸人と取調人を両国から一人ずつ選出し、国境で対峙します。

・密輸できるのは最大5つまでです。(0こでもよい)
・密輸人は、おはじきを隠した手を、取調べ人の前に置きます。
・取調べ人は、相手より「大きい(同じも含む)」数を言えば、密輸を防ぎ、手の中のおはじきを没収できます。
・しかし、取調べ人が実際より「小さい」数を言えば、密輸は成功。手の中のおはじきを全部、金庫に入れることができます。
・それだけだと、取調べ人はいつでも「5こ!」と最大の数を言えばよいかもしれないが、しかし密輸人の手の中のおはじきがもし「0こ」だった場合、疑った罰として、取調べ人は、宣言した数のおはじきをそのまま罰金として密輸人に支払わなければならない。

・「密輸」と「取調べ」の役を、両国で交代して繰り返し、最終的に「金庫の中にあるお金」が多いほう勝ちです。(今いくらお金を持っているか、ではないのがポイント)

チームは、次の通りです。

左側「水の国」:Nちゃん、Hちゃん、Tちゃん
右側「火の国」:Mちゃん、Iちゃん、私

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左:検査側、右:密輸側
「はい」
「うーん、何個?」「5個! 5個って言ったら大丈夫!」「うん、わかった」

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「はい、何個?」「うーん…5個?…(1個だったので)やった、1個没収!」
「つぎ、どっちが調べにいく?」

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「次、Tちゃんいってきて!」「えー、何個やったらいいと思う?」
(4ターン目ぐらい)「はい、何個?」「5個!」「残念でした、0個でした~!」「はい、罰金5個払ってくださ~い」(私が「5個」と言ってしまったことによるミスリード。(Tちゃんに)裏の裏をかかれてしまいました–;)

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「よし、次は3個持っていって!(でも本当は5個持っていくことにして)」「(うん、わかってる)」
逆転を狙う火の国チーム。MちゃんがIちゃんの手におはじきを握らせて託しているシーン。この時の二人の手が印象的でした。

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「ちゃんと隠さな見えてんで!」「でも大丈夫やで、見えたってわざとごまかせるし」
(5ターン目ぐらい)「はい、何個?」「0個!」
「残念、5個でした~!」「やった、こっちが先に金庫に入れられた!」(むむむ、またもや(笑))

しかもこの後さらにもう1回、水の国は5個の密輸に成功し、10対0と差が開いてしまいました。その5個も実は私が「今度は0個のはず」と言ってしまって、まさかの失態–;(この時はNちゃんにしてやられました…)

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6ターン目あたりで、火の国もはじめて密輸に成功! やっと3個、金庫に入りました。これで10対3。
そして8ターン目。最後のターンです。二人でせーの、「何個?」…でもこの密輸はまんまと防がれてしまいました(残念!)

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終了~! さあ、自分の国の金庫にいくつ入ったか数えます。結果は…

水の国 12個
火の国  3個

で、水の国の圧勝でした。いやあ、すごい勝負でした。私もまさか2回も出し抜かれるとは思いもよらず、面目ない…–;

このゲームには、色々ロジックが働いていて、たとえば最後のターンで、なぜ火の国の密輸が防がれたかと言うと、金庫の中身で負けている火の国は、逆転する(この場合は一矢報いる)ために必ず5個もっていかなければならない状況があったからです。それを見越して、水の国はどうせ金庫の中身では勝っているので、もし相手が0個であっても、その罰金を気にせず「5個!」といっていいわけです。というのはなぜかというと、水の国がもし0個できたら、たとえ罰金を払ったとしても、その罰金自体は金庫に入るお金ではないからです。そして結局金庫の数は変わらないので、自動的に水の国の勝ちとなります。火の国としては、最後に守りに入るわけには行かないし、かといって攻めても「5個」といわれて防がれてしまうという状況にあったのでした。

これに水の国のメンバーは完璧に気付いていたのでした。いやあ、天晴れです。それに対して、火の国のメンバーもよく健闘してくれました。

来週は3人の方のクラスでもしてみたいと思います。そしてリベンジではないですが、今学期最後の授業に合同でやってみましょう^^/(小林先生とも相談済)