3/10 かず3年B

こんにちは、上尾です。

この日は「かず3年B」の最後の授業でした。
前半には、かけざんパズルを、後半には生徒のひとりが
用意してくれたゲームを行いました。

かけざんパズルは、ファイナル問題として、一番の難易度のものを
用意しました。14×13などの掛け算・割り算に加え、×100
や×1000にも対応しなければならない問題です。
4人中3人がこのパズルに取り組み、後の一人は自分が用意して
きた問題集を解くことになりました。掛け算パズルに取り組んだ子供
たちのほうは、今までの成果で、解き方のコツも掴んできており、
特に詰まることなく、地道に問題を解いて、パズルを完成させていきました。
自分のドリルをやっていた生徒は、自分で決めた目標を達成することが
できました。ひとつの目標を自分で設定してやり遂げることは、
ある意味で、用意された課題をこなすよりも自信の源となるでしょう。

前半にじっくりと勉強に取り組んだ後には、生徒のひとりが持ってきた
「アルゴ」というゲームを行いました。推理しながら相手のもち札の
中身を当てていくゲームで、名前が示すとおり、論理的な思考が
育まれそうなゲームでした。
私はこのゲームを初めて知りましたが、子供達のうち3人はこれを
既に知って、気に入っているようでした。ゲームを開始する前には、
ルールを知らない一人の子に、ルールを知っている子がしっかりと
教えてあげるという場面も見ることができました。トーナメント制で
優勝者を決めようということになりましたが、時間の関係で全ての
対戦を行うことはできませんでした。また機会があれば、私自身も
研究して、授業に盛り込めたらいいなと思います。

最後に今年度のこのクラスを振り返ると、これまでにも何回か
書きましたが、やはりわんぱく者4人の集まりということで、
活気に満ちたクラスであったと思います。この活気は、いい面も
悪い面もあり、どうしてもふざけあいに発展するという
きらいがありましたが、時にはそれが一転して、クラスが一丸となって
勉強に集中し、盛り上がるという側面もありました。
個性もばらばらの4人でしたので、それぞれに適した課題や進み具合
というものもあり、それら全てをこちらで満遍なくカバーできるという
わけにはいきませんでしたが、しかし、時には子供達同士が教えあい、
助け合うなどして、まさしく誰かと共同で勉強することの意義を
示してくれたクラスだったと思います。

こうして今年一年、子供達は同じ空気を吸いながら、一緒に、
様々な発見をしてきたことと思います。
こうした経験の上できっと子供達は、学ぶことの喜びを感じ取って
くれたのではないかと期待し、それがまた来年、再来年に、さらに
有意義な経験を子供達に導いてくれることを願います。