浅野です。
百人一首のかるたをしようという声が生徒たちからあがりました。
ついにこの時がきたかと私は一人感慨にふけりました。というのも、ちょうど一年ほど前には百人一首かるたを導入しようとしても嫌だと反対されていたからです。然るべき時が来れば自ずと道は開けるものですね。そうだとしたらその機会を逃さずにつかまえたいです。
二人の生徒が交互に読み手をして、もう一人の生徒と私が対戦しました。百人一首の競技ルールではなくふつうのかるた形式です。実は私もほとんどうたを覚えていないので、最後まで読まれてから札を探すことになります。こうなるといい勝負で、結局一枚差で生徒のほうが勝ちました。手を抜かずにしてこの結果なので、そういう意味でも成長のすごさを感じております。
学校だと生徒が反対しようと押し切るのが常ですが、浅野先生はいつも自然体で子どもたちの好奇心の躍動を見守ってくださっています。おかげでエントリーに書いてくださったようなエピソードも生まれます。一見あどけない子どもたちですが、いつか大人になったとき、「いつも寄り添ってもらった」という記憶が感慨深く蘇ると思います。私が巻頭で書いたこともそのようなエピソードの一つです。教える側にとってこの「時間差」は頼りなく、少し寂しいものがあるのですが。