春学期のかず5年を担当します岸本です。
春は別れと出会いの季節と言いますが、このクラスは私にとって嬉しい再会のあるクラスでした。
そんな嬉しい気分で、今回は、パズルとして数独に挑戦してもらい、その後は「てんびん」の問題に取り組んでもらいました。
そこで、自己紹介もそこそこに、去年の「かず」の取り組みや、学校の授業は大丈夫だったかなどのお話を少ししました。
自覚するほどまでの苦手分野はないようですが、計算に飽きている様子も見えたので、その辺りをこれからのクラスで考慮していこうと思います。
さて、初回の最初のパズルはかの「数独」です。
子供さんは今までやったことがないとのことだったので、6×6の簡易版を用意しました。
この数独は、空欄に数字を入れるパズルですが、タテ・ヨコのそれぞれの列に加え、太線でかこまれた2×3の枠の中に、1~6までの数字を一つずつ入れなければなりません。
子供さんは初めてにもかかわらず、各列や枠に入り得る数字をそばの余白にピックアップし、次々に数字を当てはめていきました。
後半の中級レベルの問題では、少々間違えたものの、丁寧に一つずつ確定していき、私の予想以上のスピードで全6問を解き終えてくれました。
問題を解くその論理力は言うまでもなく、問題に真剣に取り組む集中力には、久しぶりに驚かされました。
もしかしたら、以前よりもすごいかと思われた程です。
残りの時間は、急遽用意した「てんびん」の問題を、解いてもらいました。
この問題は、おもりを乗せたてんびんがつりあっている状態を幾つか示し、そこから、重さが不明なAとBのおもりの重さを考えるものです。
例えば
A、1g = B
A、B = 5g というてんびんがつりあった状態から、AとBの重さを当てるのです。
少し数学的に考えると、これは
A+1=B
A+B=5 という連立方程式を解くことになります。
しかし、それを知らなくても、この場合Aが2gで、Bが3gなのは、少し考えればわかるでしょう。
このクラスの子供さんもそうでした。
しかし、なぜそうなるのか、その理由まで書くとなると、少し難しくなります。
それでも、子供さんは15分以上かけて、その理由を書いてくれました。
それを簡単に示すと以下のようになります。
・AとBは足して5g(A+B=5)
・5となる組み合わせは[1、4]、[2、3]
・AよりもBが重い(A<B)
以上の条件から、Aは1か2、Bは4か3になるが、Aに2を当てはめると、A(=2)+1=B(=3)が成り立つので、A=2、B=3
5年生としては申し分ない答えだと思います。
これも、去年の論理パズルでしっかり言葉で説明することができるようになったからだと思います。
その方法を応用して、もう一問の問題にチャレンジしてもらうと、あっという間に解いてくれました。
子供さんはこの問題が気に入ったようでしたが、ここで時間となったので、惜しみつつも今日はここまでとしました。
初回としては、十分すぎるほどの内容だったと思います。
来週は、子供さんにとって思わぬ出会いとなった、この「てんびん」の問題をもう少し進めると共に、別のパズルやかずの問題に取り組んでいこうと思います。
また余裕がある時には、ドリルなども進めて行くつもりです。
それでは、この春学期もよろしくお願いします。
ドリル学習をていねいにこなした低学年時代。論理を駆使して問題を解く喜びに目覚めた中学年時代。いよいよ高学年。おおいに鍛えてあげてください。