福西です。5/7の記録です。
前半は先週配布したドリルの続きをしました。まだドリルが真新しい刺激ということもあって、授業が始まる前に「こんだけやってきたよ!」と見せに来てくれる生徒もいました。(中にはお父さんに「それ以上してはいけない」と言われた生徒も…^^)。たくさんしたという事実はもちろん称揚し、これからも長続きするように応援していきたいと思います。
今は1年生の計算と文章題の復習です。先週の言葉がけのせいか、このクラスでは予期せず文章題の方に人気が集まっています。また、「1年生のドリルをこれまで何人もしてきたけれど、全ページ正解だった人は1人もいなかった」と言葉がけしたこともあり、丸をつけてもらう前に自分で見直しをしてから、先生に見せるという慎重さも現れてきました。
T君が特にその「最初の人」になろうと一生懸命で、残念ながら1問だけミスが見つかったのですが、半分はしょげながらも、「でもまだ1問しか間違ってへん(から、ぼくはすごいんだ)」と悔しさをばねに次のページをしていました。
1ページの問題数が少ないと言えど、やはり間違いやすいのは何と言っても文章題の方です。中には案の定、こちらが制するのも聞かずに1年生の問題だと思って油断し、先々と進んでしまった生徒がいて、後で見直しの多さに辟易とすることがありました。それで普通なら「もうやらへん」と投げ出すところですが、その生徒は実に気持ちを切り替えて、見直しに取り組んでくれたので、感心しました。
ちらと私が持ってきた問題を見るなり、Mちゃんは「それ何マスの問題? 私、9マスやったことある!」と自信満々な様子を見せてくれました。
ただ、正直に告白すると…以前の私は、ブームになるものがあまり好きではありませんでした。それは単に私がそういったものの奥深さに気付いていなかっただけなのですが、今回、生徒の声に興味を駆られて、いざ自分でも問題を作ってみると、これがなかなか面白い! 新たな可能性発掘です。というわけで、目下オリジナル問題を開発中です。(インターネットなどを見ていると、5マスと7マスという奇数問題があまり広く出回っていないようなので、そこにまた作りがいがあります)。
最初は、「数独って?」というはじめての生徒に配慮して、一番やさしい4マスの問題からはじめました。この日は5問用意し、発展として、6マスの問題を1つ用意しました。
案の定それもできてしまった生徒には、「自分で4マスの問題を作ってみよう」と、その作り方を教えました。これが「9マスもできる!」というMちゃんには、いたく気に入ってもらえた様子でした。
4マスの問題の作り方としては、問題として見せる数字は5つか6つです。4つだと少なすぎ、7つだとヒントが多すぎます。そこにこだわりを見せてくれたのがやはりT君で、「この見せる数が少ない方が、難しい問題になるんやろ?」「そうや」「じゃあ、この数字はなくても、考えたらできるから、消そっと!」と、より高いレベルの問題を作ることに頭を使っていました。それが以下の問題です。
1 □ 4 □
□ □ □ □
3 □ □ □
2 1 3 □
(T君作)
<数独(ナンプレ)のルール>
1 たて、よこには1~4までの数字が1つずつ入ります。
2 小分けにされた4つのブロックにも、1~4までの数字が1つずつ入ります。
詳しいレポートをありがとうございます。1コマの中にもいろんな人間ドラマが見え隠れします。数独などは大人も楽しめそうな取り組みです。