6/30 かず5年

岸本です。

今日は、前回に引き続き、論理パズルに取り組みました。
今回の問題の一つは、次のようなものです。

市場でAとBのふたりのトマト売りがトマトを売っていた。
Aは3個100円、Bは2個100円で売っていたが、残りがちょうど30個ずつになったとき、二人とも用事ができてしまった。
そこで、仲間のCに頼んで市場を後にした。
Cは安いのと高いのとがあったのでは、売るのが面倒だと考えて、安いのを3個、高いのを2個、つまり5個1セットで200円という値段をつけて、残り60個を2400円で全部売り切った。
AとBのふたりが市場に帰ってくると、Aは3個100円で30個分、つまり1000円を、Bは2個100円、30個分で1500円を返してくれるように言った。
しかし、ふたりの求める金額の合計2500円に対し、売上金は2400円しかなく、100円分たりない。
なぜ、こんなことが起こったのか?

こういった問題では、問題文を素直に受け取りすぎると、100円があたかも消えたように感じるかもしれません。
しかし、その一言一句を確認していくことで、どこにその原因があるのかに気づくはずです。

5個1セット200円として売った場合、本当に売り上げは2400円になるのか?
はたまた、AとBの要求する金額は正しいのか?
子供さんは、言われるまでもなく、一つ一つ問題文の内容を確認しながら、考えてくれました。
特に、3個と2個の組み合わせを考える際に、図を用いていたのはよかったと思います。
頭の中の抽象的な思考を、具体化することが上手くできている証拠でしょう。

そして最終的に、Cのつくった組み合わせでは、Bのトマトが余ること、それをBの設定した金額よりも安く売ってしまったことが原因であると突き止めることができました。
解けたことが嬉しかったのか、会心の笑みを、子供さんは浮かべていました。

しかし、ここで終わりではありません。
これを文章で説明するまでが、このクラスの方針です。
一度は口頭で説明してくれたことですが、文にすることは割と難しそうにしていました。
けれども、私との会話を通じて、考えを整理しながら、一つずつ文にしていき、最後にはしっかりとした答えを記すことができました。

そして残りの時間で、もう一つの論理パズル「うそつきの問題」も解くことが出来ました。
考え方については、時間の関係上、文にすることはできませんでしたが、考え方はしっかりとしていました。

時間はかかりましたが、一つの問題にじっくり取り組めたのは良い経験となるでしょう。
この場合、答えが導き出せたこと以上に、自分の頭で考え抜いたことが大事なのです。
来週は、春学期の最後となります。
これまでの復習をメインに、パズルなどを行っていきたいと思います。