「山びこ通信(2014年度秋学期号)」より、下記の記事を転載致します。
『中学英語』(1〜2年 /3年), 『高校英語』(2〜3年),『英語文法』,『英語講読』(カズオ・イシグロ)
担当 浅野 直樹
春学期に引き続いて、それぞれのクラスで受講生にマッチするような内容を探っています。
中学英語1〜2年クラスでは「基礎英語2」を共通の活動としています。中学1年生にこれは難しいだろうかと案じる節もございましたが、このクラスの受講生は意外にあっさりと適応してくれました。それならばと学校で習っているかいないかに関わらず、様々な表現を紹介しています。後半の時間はそれぞれの学年で習う内容を抜かりなくするようにも心がけています。
中学英語3年クラスの受講生とは3年という長い付き合いになります。誰がどのような興味を持っているかなどもかなり把握しているので、それに応じた説明の仕方をしています。continueという単語の意味がわからなかったとしたら、アニメ好きの生徒にはto be continuedのcontinueだと説明します。きっとどこかでその表現を目にしたことがあるでしょうから。
高校英語2〜3年クラスは同じ高校の同じ学年の受講生なので、密着した定期テスト対策をすることができます。学校で配布されたプリントを借りて、そこから順番などを変えて練習問題を出題したりしています。
英語文法クラスではついに一通りの文法を学習し終えました。その都度ごとに思いつく素朴な疑問にも可能な範囲で答えてきました。こうしたことができるのが、参考書で独学するのと比べた時に、クラスで学ぶことの利点でしょう。
英語講読(カズオ・イシグロ)クラスでは内容を正確に理解することは当然の前提として、現代の我々はどう考えるのかという話題にしばしば及びます。作中ではヨーロッパ的な名誉がアメリカ的な自己利益を凌駕しているけれども、現代では後者のほうが圧倒的に支配的に感じられるといった話です。