浅野です。
前半のドリルの時間の取り組み方は人それぞれでした。多くの課題に追われて慌てながら取り組む人もいれば、ゆっくりと休み休み取り組む人もいました。どのような取り組み方をしても、自分の力をつけるためにドリルをしているのだということを忘れないようにしてもらいたいです。
同じ数字であれば2枚以上を同時に出すことを認めるルールを採用したのですが、2枚以上を同時に出して上がるときにはどうすればよいかで言い争いになりました。手札が2枚以上でも、同じ数字であるためにあと1回で上がれるときは「ウノ」と宣言すべきだというところまでは意見が一致しました。しかし、この場合は「ウノ」と言い忘れたことを指摘するのはほぼ不可能です。その人は2枚のカードを持っているのですから。その日も実際にそうした状況が発生し、いざその人が上がろうとしたときに、「ウノ」と言っていなかったのではないかという疑惑が生じてゲームが中断しました。「ウノ」と宣言すべき瞬間からしばらく時間が経過しているので、「言った」「言っていない」の水掛け論です(それを防ぐために1枚のときは「時効」の措置があるのでしょう)。そうして紛糾している間にこの日は時間となりました。
この場合は誰かが悪いのではなく、ルールの不備でしょう。そう思ってこの一週間でルールを調べてきました(他にもルールを調べてきてくれた人もいました)。結論から言うと、上記の場合で「ウノ」と宣言しなかったときは2枚出しをして上がれない代わりに、1枚だけ出すことはできるのでペナルティを課されることはない、というのがルールのようです。しかしそれでも「言った」「言わない」の水掛け論は残ります。きちんと宣言していたのならば上がれるのですから。どうもうまい解決はなさそうです。
ウノについてさらに詳しく調べると興味深いことがわかりました。元々の公式ルールではそもそも2枚出しというルールはなかったのです。正しいUNOのルール(説明書に基づく)には2枚出しの記述はありません。日本ウノ協会がそこに2枚出しのルールを付け加えたようです。しかし我々が直面したのと同じような問題が発生したのでしょう。販売元による最新の大会ルールでは2枚出しのルールはなくなっています。
2枚出しの他にもルールの変遷はあります。元々の公式ルールでは「チャレンジ」というルールがありました。Wild Draw four(+4)のカードは手札の中に場札と同じ色のカードがない場合にのみ使用可能で、それに反して使用しているのではないかと疑いをかけるのが「チャレンジ」です。日本ウノ協会のルールでもこのルールは存在します。しかしこのルールはあまり普及しなかったためか、最新の大会ルールではWild Draw four(+4)のカードがいつでも出せるようになっています。
もう一つ興味深い点は得点制度です。本来は一人が上がった時点で得点計算をするようです。面白いのは国際ルールと日本ルールとで得点のつけ方が違うことです。UNO遊び方ドットコム内の日本/国際ルールをご参照ください。
公式のルールでさえ揺れ動いているのですから、ローカルルールを加えると混乱するのは当たり前です。大事なのは楽しく遊べるようにその場で工夫してルールを決めて、それを共有することです。というわけで今回は入念にルールの打ち合わせをしてからゲームを開始しました。そのおかげで無事に最後までプレイすることができました。
おまけ
私が昔ウノで遊んでいたときはこのような図柄でした。
それが今ではこのような図柄です。
しかも防水加工をされた「UNOH2O」なるものまで存在します。
今回はこれをI君が持ってきてくれました。世につれ変わるものですね。