岸本です。
世間一般では効率的なものが重視され、それとは違う自分のやり方を貫き通すには、大変な労力が必要です。
時にはそれが、独善的なものに陥ることもあるかもしれません。
しかしそのような現状であるならば、自分の編み出した方法でどこまでいけるか試してみるという経験は、逆に貴重なのではないでしょうか。
今日は、数独とてんびんに取り組みましたが、そのようなことを考えさせる展開が待っていました。
前回は疲れのため集中力が続かなかったと、子供さん本人も述べていたように、今回は最初に取り組んだため、前回よりはスムーズに解くことができました。
本当は、子供さんが用いている方法とは少し異なったものを取り入れようと思ったのですが、時間がかかっても自分の方法で解き終えた精神力はさすがです。
続いて、久しぶりにてんびんにも挑戦しました。
今回からは、重さをあてるおもりの数も2つから3つに増え、難易度も増しました。
と思っていたのですが、3つの重さの大小に検討をつけてから、小さい重りに小さい数を順に当てはめていく方法を使って、あっという間に解いてしまいました。
私としては、別の解き方を想定していて、子供さんの解き方に少なからず欠点があることも理解はしています。
しかし、この時点では子供さん独自の解き方が有効だったのですから、とやかく言うことは無いのでしょう。
ただ中盤の問題から、独自の方法では計算が煩雑になってきたようで、計算ミスによる勘違いも見られました。
そこで、計算が簡単になるようなヒントを私から出したのですが、それでも慣れている「計算の方が良い」と言って、何とか自分の解き方で解こうとしていました。
その結果、幾つかはそれで正解にたどりつくことができましたが、終盤ではかなり手間取り、時間内に解くことが出来ませんでした。
数独同様、自分の解き方を貫き通そうとする姿勢は、それなりの自信に裏打ちされたものだと思います。
もちろん、他人のアドヴァイスを聴きいれる柔軟性も必要ですが、そのためには、まず自分の方法の限界を知ることが重要でしょう。
今回で、子供さんはそれに気づけたのではないでしょうか。
私のアドヴァイスに従うかどうかはわかりませんが、そこから新しく、効率的な方法を見出してくれたらと考えています。
来週は、この問題に引き続き取り組みながら、他のパズルや課題にも挑戦したいと思います。