高木です。
夏休みに取り組んできてもらったドリルを、丸付けをしてお返ししました。
現在、4年生の割り算のドリルにまで到達しています。
夏休みの間に、30ページ近くも、進めてきてくれていました。
私の方から「何ページしてきなさい」と言うのではなく、
自分で目標を設定して、それを自分で設定したからには、
必ずそこまで解き切ってくること、という、
夏休みに入る前に取り交わした約束を、Mちゃんはきっちりと守ってくれました。
そのことを褒めると、本人も「頑張った」という自覚があるのでしょう、
満足そうに微笑んでおられました。
じっくり確実に解き進む、というのがMちゃんの持ち味、良いところです。
それもあって、イージーミスはほとんど無く、全問正解のページが大半を占めていました。
よくよく確認したのだと思います。彼女の努力は素晴らしいと思います。
ただ、最初の方のページで、
あまりの出る問題で、出したあまりのなかに、まだわる数が入る場合がありました。(ex. 40÷5=7あまり5 など)
その後の2ケタや3ケタの筆算では、そういうミスは皆無だったので、
エンジンのかかりはじめには、少し注意しておく必要があると思いました。
M君は、夏休み前に取り組んでいた5年生の文章題のドリルを、
最後まで解き切って持ってきてくれました。
彼の頑張りにはいつも感心します。
彼の高い実力が、さらに上積みされつつある、という印象です。
ただ、割合の単元については、
パーセンテージや歩合から小数への変換、
式の立て方(わられる数とわる数との前後)など、
もう少し補強していく必要があると思いました。
今日は、クラスの前半のドリルの時間では、この割合の考え方について指導し、
一緒に問題を解いていきました。
M君は飲み込みがよく、黙々と間違い直しをしてくれていました。
また、問題文(何を問われているか)の簡単な読み違えと、
彼の本来の能力なら問題ないはずの計算のイージーミスも散見されました。
どちらも、じっくり取り組めば無くすことのできるものなので、勿体ないです。
一つ一つの問題に対する集中力が途切れがちなのが主な原因だとは思いますが、
日頃の取り組みの姿勢を見ている立場から言えば、彼の場合、それは、
自分の能力に比べて問題のレベルが低いという、問題を軽く見積もる意識から来ていると同時に、
どこか、はやく問題を解いてしまわないといけない、という急いた気持ちが作用した結果のようにも見えます。
時間を意識することが重要ではないとは言いませんし、言えませんが、
それによって集中力が途切れるのであれば本末転倒です。
繰り返しますが、M君は基本的な能力は高く、だからこそ、こうしたミスは勿体ないので、
むずかしい問題ですが、ひとつの問題に時間をかける忍耐力を養っていく必要があろうかと思います。
Aちゃんも5年生の文章題のドリルを夏休みの間に進めてきてくれたらしいのですが、
自宅に忘れたらしいので、次回、確認したいと思います。
AちゃんとM君は、秋学期からは、いよいよ6年生のドリルに進んでいます。
まずは「計算」のドリルで、しっかり基礎を固めています。
後半のパズルの時間では、
マッチ棒パズル、まちがいさがし、迷路に取り組みました。
マッチ棒パズルでは、
「12本のマッチ棒で、それらを合わせると1つの図形になる、同じ大きさの正三角形を6つ作りなさい」
という問題にチャレンジしてもらいました。
解いている様子を見ると、3人とも、かなり幾何の操作力がついてきているようです。
しかもM君は、マッチ棒を12本使用するところを、
なんと9本でもできることを披露してくれました。これには私も驚きました。
問題文をリライトするならば、
「9本のマッチ棒で、それらを合わせると1つの図形になる、同じ大きさの正三角形を6つ作りなさい」
となります。
さて、みなさん、いかがですか?
>基礎を固めている
確かな学びの時間が流れているのを感じます。
漆塗りのように、何度も何度も基礎の練習を繰り返すことが将来の飛躍の準備をすることになります。時代がどれだけせっかちに目先の成果を求めようとも、ここ山の学校では、このクラスの実践のように「学びの王道」を貫きたいと思います。