岸本です。
夜はかなり冷えますね。
子供さんも風邪気味だったようですが、体調の管理はしっかりして、万全の状態で勉強に励んでください。
今日は、前回の論理パズルの続きと小数について取り組みました。
前回は、30分を計る方法を見つけました。
その方法とは、「蚊取り線香の両端に同時に着火し、全て燃え尽きた時が30分」というものです。
今回は、それを応用して、45分を計ろうというわけです。
問題の条件や前回の方法を復習してから、子供さんに実際に取り組んでもらいました。
しばらく考え込んだ後に、「わかった」との声を上げて、その方法を説明してくれました。
簡単にまとめると、次のようになります。
・2つの蚊取り線香AとBを用意し、Aの両端とBの一方の端に同時に着火する。
・Aが全部燃え尽きた時(=30分後)、Bの火がついていない端に着火する。
・Bが全部燃え尽きた時、Aに着火してから45分。
30分を計る方法をきちんと応用できているのが、良いですね。
見事正解です。
更にその発展として、この蚊取り線香が複数個あるとき、どんな時間が計れるかを考えてもらいました。
気づいて欲しいのは、計れる時間を(理論上)無限に半分にしていけることです。
つまり、「1時間→30分」、「30分→15分」、「15分→7分30秒」、…というようにです。
あとは、それらの組み合わせによって、計れる時間が決まっていきます。
残りの時間は、小数のかけ算とわり算に取り組みました。
文章題を解いてもらいましたが、基本的な問題はきちんと解けていました。
複雑な問題(項が3つ以上、あるいは式が二つ必要な問題)では、少し躓きました。
しかし、どこに間違いがあるのか尋ねると、直ぐに答えてくれたので、きちんと理解できていることは確かです。
小数の文章題で難しいのは、答えが小数とは限らないことです。
今回の問題を例に挙げると、「1.8mずつジャンプして、19mにたどりつくには何回のジャンプが必要か?」というものがあります。
式は19÷1.8=10.5555…となりますが、答えは「11回」です。
この場合、「きっかり19mにたどりつく」わけではないことが重要です。
とすると、10回のジャンプでは届かず、11回目で初めて19mを超えることができるため、答えは「11回」になるのです。
子供さんにとっては、すこし卑怯な問題だったかもしれませんが、こういう問題もあること覚えておいてください。
最後に、より複雑な問題を小数のかけ算を出題しました。
このとき、かけ算の筆算において、答えの小数点の位置の決め方で、子供さんの方法に少し不審な点がありました。
いろいろ説明してもらいましたが、どうも怪しいように思います。
学校でそう習ったということでしたが、勘違いしている可能性もあるので、この点については、また来週はっきりさせるつもりです。
ただ、自分の考えが正しいことを示すために、私が出した反例を必死に解釈しようとしていた姿勢はよかったと思います。