10/6 かず5年

岸本です。

今日は、てんびんと論理パズルに取り組みました。

休憩中の話ですが、学校でのテストの話をしてくれました。
かなりの高得点だったのですが、それに浮かれることなく、間違えた小数の問題を丁寧に解説してくれました。
小数が弱点なのかと思ったのですが、解説を聞いていると、もう十分に理解できていました。
間違いをしっかり復習できているのは、良いことです。
この調子で、勉強に取り組んでもらえればと思います。

てんびんは、これまでの中で一番難しい問題でした。
単純に当てはめるだけでは、解くのに膨大な時間がかかります。
そこで、先週紹介した、「重りを加えることで、重さの分かっている組み合わせを作る方法」を改めて確認し、その考え方を使って解いてもらいました。
すると、さくっと正答にたどりつけました。

また、問題を解く中で、当てはめていく方法とそれとを組み合わせてもいました。
例えば「A+30=BBBの場合、BBB>30なので、B>10として、11から当てはめていく」という方法です。
その論理展開を独力であみだしたのは、さすがだと思います。

更に応用として、重りを加える手続きを、複数回行わなければならない問題も出しました。
さすがにてこずっていましたが、私からのヒントを足がかりに、ひとつずつ問題を解き進めていきました。
最後まで解けたときには、疲れきった表情をしていましたが、その中には少し自身めいたものが垣間見えた気がします。

その後、休憩をはさんで、論理パズルに挑戦しました。
今回は蚊取り線香で時間を計る問題です。
問題は「きっかり一時間で燃え尽きる蚊取り線香を使って、30分を計ろう」というものです。
これは「蚊取り線香が半分燃えたことを、いかに判断するか」が要点になります。
そこで、最初に子供さんが考えてくれた案は、以下の通りです

蚊取り線香を真ん中で半分に区切り、AとBにわける(実際に切るわけではない)。
Aに属する端に火をつけて、中心線にきたら一旦消す。
次にAに属する部分で一番外側の部分と、中心線が交わる点に火をつけて、もう一方の交点まで燃えたら一旦消す。
またAに属する部分の一番外側の部分に、同様に火をつけて消す。
これを繰り返して、Aに属する部分が全部燃え尽きたら30分。

半分だけ燃やし尽くすというこの案は一見正しく思えますが、蚊取り線香の途中に火をつけると、火は両方向に進むので思うように蚊取り線香は燃えてくれないという、物理的な問題が一つあります。
そしてもう一つ、蚊取り線香のような渦巻状のものは、単純に半分にするだけでは、正確に二分することは難しいため、「だいたい30分」は計れても、「きっかり30分」は計れません。

そこで、蚊取り線香を渦巻きではなく、一本の直線として考えてみることにしました。
更に、「火を複数個所に、同時につけることは可能」といったヒントを幾つか出していくと、「わかった!」という声が上がり、そして見事に正解を当ててくれました。
このブログを見てくださる皆さんはわかったでしょうか?

今回は時間の都合でここまででしたが、次回は45分を2本の蚊取り線香で計ることに挑戦したいと思います。

また今回、子供さんの要望を受け、亮馬先生の「扉の書」のようなパズル集を手渡しました。
題して「パズルの宝箱」です。
かなり難易度の高い問題が多く混じっていますが、めくりながら「面白そう」と言ってくれました。
時間を見つけて少しずつでも進めていってもらえればと考えています。