春学期の最終回でした。無理に急がずすっきり理解してもらえることを重視しています。
接続詞は使い方を覚えてくださいと言えばそれまでですが、少しでも覚えやすくなるように原理的な考え方を探求しました。
for fear that…は「…を恐れて」という意味ですが、ここでのfearは「恐れ」という名詞でありthatは同格だと考えて「…という恐れのために」と解釈すれば大丈夫です。~ as soon as …は「…するとすぐに〜」という決まった表現ですが、同等比較だと考えて、「〜は…と同じくらい早い」と考えても意味が通ります。~ so (that) …は「…のために〜」という目的を表す表現ですが、「〜、だから…」と前から考えても悪くはないです。そうするとsoがおなじみの「だから」という意味になります。
浅野先生、いつもエントリーをお書き頂き有り難うございます。
私は英文読解における接続詞の重要性というのをいつも思います。それは、英文に限らず、日本語もラテン語も同じです。
先生がお書きになったことから少し外れますが、文章を読むとき、未知の語彙と出会わないことはありません(少なくとも私はそうです)。その際、接続詞がその言葉の大まかな意味を考える上でのヒントを提供するケースがよくあります。もちろん、語彙だけでなく、文章の次の展開も予想させてくれます。
雨が降ってきた。それで、・・・
雨が降ってきた。でも、・・・
・・・の内容は二つの文で異なります。
どんな文が来るのか?このあたりは、平易な文をたくさん読み込むことで身につくように思います。
どんな平易な文にも接続詞は頻出しますので。
高校生は未知の語彙を少しでも減らせば英語が読めると考え勝ちですが、じつは、高校入試レベルの英文をたくさん読むことで、接続詞を手がかりにしながら英文を読むコツが会得できると思います。
同じ事は他の外国語でも言えると思います。
もちろん、語彙の増強に特化した勉強を否定するつもりはなく、その効果を上げる上でも、平易な文章をたくさん読むことの大事さを考える次第です。
日本語も、文章読解の基礎は、きっと幼い頃の読み聞かせで養われるのだと思います。
昔話において、「しかしある日のこと、・・・」とあれば、次にどんな展開がくるか、ある程度予想がつきます。
大人の文についても原理は同じです。
「日本経済についてばら色の論説が目に付くようになった。しかし、・・・」とあれば、次にどのような文が展開するかはある程度予想できます。
コメントをいただきありがとうございます。
お書きになられたことに同感です。これが国語力と言われているもの(の一部)でしょう。
接続詞や論理展開が把握できれば、多少わからない語句があっても何とかなります。