0309 小4かずB

浅野です。

今回で今年度も最後です。満を持してモノポリー大会です。前回からの続きなので時間不足で楽しめないということもないはずです。

鉄道とオレンジを独占したI君が優勢な状況です。特にR君は不運なことに何度も鉄道に止まり、そのたびごとに200ドルを支払います。最終的に合計1500ドル以上は鉄道に支払ったのではないでしょうか。R君はダークブルーで一発逆転を狙いますが(その戦略は正しいと私は思います)、その夢もあえなくついえます。

こうなるとI君が圧倒的に有利です。手元に数え切れないほどの紙幣を持っていました。しかしここから思わぬ展開が待っていたのです。

Y君はイエローの経営に特化していました。途中でI君の鉄道やR君のダークブルーで支払いを重ねながらも、着々と家を建てていました。そして残り2, 3分のところでイエローのマービンガーデンに家が3軒建ちました。このまま時間切れになって総資産勝負になっても家は資産になります。ぎりぎりまで家を建てるのが最適な戦略です。

そしてなんと最後の手番でI君がそのマービンガーデンに止まったのです。850ドルの支払いです。これで時間切れだったので総資産を数えてみると、Y君が僅差でI君を抑えて優勝でした。最後まで努力を重ねたY君の勝利です。他方I君は優しさのためか詰めが甘い部分がありました。勝つことだけを考えるなら手元の現金に余裕ができたところでオレンジなどに家を3軒ずつ建て、他のプレイヤーを破産に追い込むこともできたはずです。ゲームに勝つことだけを考えるならそうすべきですが、ゲームを楽しむためにはI君が実際にしたようにすべきです。この戦略の間の選択は難しいところです。実際の経済でも相手を蹴落として自分(自社)の繁栄を求めるのか、共存共栄を求めるのかというのは大きなテーマです。

ともかくこれで今年度の全日程が終了しました。一年間どうもありがとうございました。