実は今回でこのクラスは一旦打ち止めになります。ご要望があれば再開いたしますので、その際はお問い合わせください。
最新のほうきであるファイアーボルトの説明書きのところで前回は終わりになりました。その説明書きが日本語の文庫版では原版と異なる位置に挿入されていました。ハードカバーの日本語版では文章から独立した箇所に配置されていたので、それを文章内に配置する際に場所が変わってしまったのだと思われます。
この箇所に限らずハードカバーの日本語版ではデザインも含めて大きく再構成されています。原文に忠実でないと批判することもできましょうが、おかげで読みやすくなっているとも言えます。絵で見るハリー・ポッター日本語版誤訳・珍訳や「ハリー・ポッター日本語版の不思議」まとめ+にあるように誤訳だと指摘される箇所も、原文を尊重するか日本語読者のわかりやすさを重視するかの違いによるものが多いと思われます。
ハリーはほうきは我慢し必要な本などを買い揃えます。出発の前日にはようやくロンとハーマイオニーに会うことができました。ロンのネズミであるスキャバーズの治療とハーマイオニーのフクロウを探しにペットショップに入ります。
そこには紫のカエルや宝石が埋め込まれた亀などいろいろな動物がいました。そしてdouble-ended newtsについて質問している先客がいました。これは頭としっぽとが同じ形をしているイモリなのか、それともしっぽが2つに分かれているイモリなのかという疑問が生じました。Double-ended Newt – Harry Potter Wikiの絵を見る限り前者です。
スキャバーズが大きなネコあるいは小さなトラのような何かに襲われて逃げ出し、それを追ってロンとハリーも店の外に出ます。そしてハーマイオニーを迎えに戻ると、なんと彼女はフクロウではなくそのネコのような動物を買っていたのです。Crookshanksという名前で、敢えて訳すなら「曲がった脚」という意味です。
それからウィーズリー家の人たちと落ち合い、翌日は共にホグワーツ行きの汽車に乗ることにしました。フレッドとジョージがパーシーを真似て恭しくあいさつするくだりなどは面白かったです。
このあたりでおしまいになりました。