かずA(0520)・B(0521)

福西です。この日は新しいことをしました。

「すごろく」です。ゴールのマスは290。サイコロを振ってそのつど合計を計算しながら進んできます。そして、「何回でゴールにたどり着けるか?」ということを考えました。

「大きな数」の認識は、私がこの時期に大事だと考えていることです。「10といえばこれぐらい」で、「100といえばこれぐらい」、また「100は10を何回繰り返せばできるのか」というようなイメージをできるだけ豊富に持ってほしいと思っています。それは味覚や触覚と同じく、数の感覚を養うことになります。

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(ドラえもんマラソン)
ひみつ道具があるところに止まると、もう1回チャンスで振れます。


AクラスとBクラスで、少しルールを変えています。

Aクラスでは、M君、Rちゃん、私の3人のサイコロの合計で進んでいきます。まず、二つのサイコロの和をM君に出してもらいます。次に三つ目のサイコロを足すところをRちゃんに頼んでいます。(とはいえ、結局は二人とも同時に答えるようになっていきましたが^^)

最低値が3で、最高値が18。それを何回繰り返せば290までたどりつけるかを当てるのが、今回のお題です。

最初の予想ではRちゃんは40、M君は50と答えてくれました。

けれども実際に振ったところ、3回目ですでに50を超えていました。実は5マスに1つの割合で、秘密道具の絵を描いたマスがあり、そこに止まると、「もう一度サイコロを振れる」というラッキーチャンスがあります。それが加算されたせいです。やってみて、意外とどんどん進めそうということが分かりました。

そこで、また予想を変えることを提案しました。Rちゃんは30と言い、M君は変えずに50と予想しました。

さらに、Rちゃんが「5面までは予想を自由に変えられることにしよう!」と提案し、「うん…まあ、いいよ」と承諾しました。その結果、150あたりまで進んだところで、Rちゃんは24、M君は26という予想で落ち着きました。

はてさて、ピッタリ賞は出るのでしょうか…?

Rちゃんが5面を超えたところで、「もっとしようよ!」と催促していましたが、残念、そこで時間が来てしまいました。次回をお楽しみに。(^^)

次はゴールできると思いますが、もし2回戦もできたら、新しいルール(Big or small)を追加してみようと思います。

 

一方、Bクラスは4人いるので、1つだけ省いた3つのサイコロの合計で進むことにしました。つまり、「どの組み合わせなら一番都合がよいか?」ということをメインに考えてもらいました。たとえば、1、5、5、6と出た場合、それで作り得る数は、11、12、17となります。

そしてゴールまでに要する回数について、以下の難易度で挑戦してもらいました。

レジェンド:10回 マスター:15回 ハード:20回 ノーマル:25回 イージー:30回

乗りのいい男の子たちのこと、もちろん「レジェンド」一択でした(笑)。

10回は一見無理のように思われますが、秘密道具に止まれば、回数は保留のまま、振り続けることができます。「もし秘密道具に止まり続けたら、めっちゃ進める!」というわけです。

さてやってみて、最初のうちこそはルールをあまり意識しないで、「6よ出ろ!」と単純に6を期待している様子が見られました。

けれども、さすがだなあと思ったのは、途中から、「秘密道具に止まるためには、いくつ出せばいいか?」と、マス目を数えるようになったことです。

秘密道具は5マスに1つずつ配置してあります。それなので、たとえば今、秘密道具のマスにいるとすれば、「5か10か15」で、また次の秘密道具に止まることができます。

そこで、以下の事実に気が付きました。

「数が大きい方がいいとは限らない。まずは秘密道具に止まることを考える。でも、秘密道具に止まってしかも一番大きい数(さっきの例では15)なら一番いい。そして、もしどうやっても秘密道具に止まれない場合、その時は単純に目を大きくする方がいい」

と。

ここで、「作り得る数」にある程度の任意性があることが意味を持ってきます。1年生たちは、目を皿のようにしてサイコロを見つめ、パターンを調べ上げていました。(その計算がまた早いの何の(笑))。

(祈る)「15!15!」
(振る)「6」「4」「2」「4」
(数える)「15は?・・・ああ無理かあ」「でも、14なら作れる!」
(悩む)「10は?」「12やったら作れる」「あ!10いける!」「え!どうやって?」「これと、これと、これで!」

というように、みんなまことに必死で、かつ微笑ましかったです。

9回目で230までたどり着きました。まだ「秘密道具」の効果が継続している段階です。レジェンドは10回まで。あと1回半で、290までたどり着けるかどうかな?というところで時間が来てしまいました。