3ヶ月ほどの期間を経てハリー・ポッターのクラスが再開しました。3巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』です。
例によって夏休みの描写からです。この巻から読み始めた人でも意味がわかるように人物紹介がなされます。これまでの巻を読んできた人ももちろん楽しめます。
ハリーは隠れて夏休みの宿題をするのですが、この宿題が興味深かったです。そもそも学年の変わり目の長期休暇に宿題があるのだということと、その内容が「14世紀の魔女の火あぶりは全く無益であったことについて論ぜよ」というもので、さすがヨーロッパ的だなと感じました。その答えはおそらく、本物の魔女であれば魔法で火を無力化できるのだから、その方法で殺せるのは魔女でない人だけだ、というものです。論理パズルのようでおもしろいです。
ダーズリー家の人々やロンとハーマイオニーが簡単に紹介されてから、この1章の山場に差し掛かります。フクロウが3羽でハリーへのプレゼントを運んできたのです。
1つ目はロンからの手紙と新聞の切り抜きでした。アーサー・ウィーズリーが新聞社の賞を獲得したのです。ただ単にくじに当たっただけのようですが、その割には家族構成などが詳しく記事にされています。手紙のほうも古代エジプトの呪いで突然変異で頭が複数になったスケルトンが登場したりでびっくりです。
ハーマイオニーのもとにはハリーのフクロウであるヘドウィグが現れたので、フクロウ販売でプレゼントを送ってくれました。重いので本かと思ったらほうきの手入れセットでした。描写が細かいです。
3つ目の包みはハグリッドからで、何と怪物本でした。カニのように動きまわりあごで手を挟んだりする凶暴な本です。これが後々役に立つなんて不吉です。
最後は学校からのお便りでした。保護者の許可があればホグスミードというところに行けるとの案内です。許可が得られるだろうかとハリーは不安になりますが、夜も遅かったので、ともかく寝ることにします。
Deciding that he’d worry about the Hogsmeade form when he woke up, Harry got back into bed and reached up to cross off another day on the chart he’d made for himself, counting down the days left until his return to Hogwarts.
ホグスミード申込用紙のことは起きてから心配しようと決め、ハリーはベッドに戻って背伸びして、自分で作った表のもう一日を消した。ホグワーツに戻るまでに残された日を逆算していたのだ。
この箇所の意味が取りづらかったです。
ちょうど第1章の終わりまで進みました。