福西です。
Aクラスは、ナンプレ(ナンバープレイス)の問題をしました。
前回した「足し算パズル」と同様、ロジックで数を埋めていきます。1年生のMi君がその都度、「そうか、1が入らないということは、2か」というような、合点したことを口にしながら解いていく様子を頼もしく思いました。また、2年生のRちゃんも、この手のパズルが好物らしく、「もうないの?もうないの?」とおかわりを催促してくれていました。お家でも新聞のパズル欄を見て解くことがあるそうです。そのやる気を大事に持ち続けてくれると嬉しいです。またしましょうね。
Bクラスは、前回「迷路もやりたい」とR君が言っていたので、それをしました。
前の「ことば」の時間に読んだ『酒呑童子』の乗りで、手ごたえのある問題には中ボス、ラスボスというような格付けをして、解いていきました。迷路は、文章をすらすら読む時と同じく、多少の「先読み」をしながら(予測情報を持ちながら)進んでいくことがコツです。三人ともノリノリで(特にMa君が張り切っていました)、「ぼくはゴールから解こう」と、互いに多少のオリジナリティを出そうとしていたところが微笑ましかったです。また、T君が言った「(こっちの方から)ゴールのにおいがする」というセリフに、面白いことを言うなと思いました。
ナンプレまたは迷路が終わった生徒には、前回と同じ「まちがい探し」をしてもらいました。
「分かった!」と誰かが言うと、どうしても「見るともなしにそっちの方を見てしまう」(笑)というアクシデントが生じますが、「こことここは、何が違いますか?」という問いに対して、自信を持って答えることができて、はじめて丸にしています。積み重ねれば、いいことがあると思います。
「まちがい探し」のコツは、片方の絵だけをあまり時間をかけて見つめすぎないことです。上の絵を見て、下の絵を見て、また上の絵を見て…と、その往復になるべくリズムを保つことです。それを姿勢よく、極力目だけの運動でできるようになれば、変化が見つけやすくなります。
生徒たちは、今はまだ「ここがあやしいぞ」というような「絞り込み」型の解き方をしていますが、えてしてそのやり方だと、先入観が不利に働いてしまいます。だんだんと、(文脈を作らずに)「そのままを見る」ということに慣れていってもらえればと思います。まちがい探しは、理詰め系のパズルとはまた違いますね。
ねばりづよく、姿勢よく、そして「自分の考え方が間違っているかもしれない」という前提を持つことは、自分の答案や、エラーのあった案件を見直す時には、とても有用だと思います。
以上のことをだいたい30分ぐらいしてから、後半は、『コピット』(COP IT=そいつをつかまえろ)をしました。前回は慣れるのがほとんどでしたが、今回はかなり「作戦」を立てる様子が見られました。
Aクラスでは、Rちゃんが盤上のコップを一掃しつつ陣地に戻る(全員を捕虜にする)という、「ミラクル凱旋」を果たし、Mi君と私のコップは全滅。私もそういうパーフェクト勝ちは、初めて見たのでびっくりしました(笑)。
Bクラスでは、前回は「生徒たちvs先生」という陣容で、生徒たちの勝ち(取ったコップではR君が一番でした)だったのですが、今回は「R君と私vsMa君とT君」という布陣でした。時間切れによる判定で、捕虜にしたコップの数は同点で引き分けでした。ただその後の局面は、おそらくMa君とT君チームの方が優勢だったと思います。
帰り際、Ma君がかばんに荷物を詰めながら、「山の学校はやっぱり楽しいなあ」と言ってくれた一言が、宝物のようにいとおしく感じられました。有り難う!