百木です。
2月の将棋道場は半年に一回のトーナメント大会でした。
将棋道場で誰が一番強いのかを決める日です。
今回のトーナメント大会は熱戦が非常に多く、この一年間の集大成だなと思いながら、子供たちの対局を見守っていました。
今年から将棋道場に通い始めてくれたKaiくんやChiくんなども結果的には負けてしまったものの、二人とも将棋の内容はとても良くて、この一年で強くなったなと感じました。また、YaくんやYuちゃんも準決勝まで勝ちあがり、6級の強さを見せてくれたように思います。二人とも長い将棋を粘り強く考えて、最後はしっかりと勝ち切っていました。どの将棋も級によって駒落ちのハンデをつけているものの、最終的には6級以上の子たちが勝ち上がって、それぞれの実力を発揮してくれていました。
決勝に残ったのは、HiくんとKaくん。Hiくんは今回で将棋道場が2~3回目なのですが、相当に実力がありそうです。ひとまず6級をつけたのですが、Kaくんと同じ3級か4級くらいでもいいかもしれません。序盤から終盤までしっかり指せていました。Kaくんは毎回実力がありながら、トーナメント大会ではうっかりミスをして負けてしまうことが多かったのですが、今回は堂々の決勝進出です。初優勝の期待がかかります。
今回は最後に時間が足りなくなってしまい、決勝戦と3位決定戦は来月の将棋道場に持ち越されることになりました。できれば一日で決めてしまいたかったのですが、それだけ子供たちの熱戦が多かったということだと思います。3位決勝戦のYaくんとYuちゃんもいい勝負になりそうで楽しみです。
少し残念だったのは、1回戦でKaくんと当たって敗れてしまったJuくんでしょうか。1回戦でいきなり最強対決という感じだったのですが、これがまた息を呑むような熱戦で、二人ともこれまで見たことがないくらいに集中して真剣な顔をしていました。いい勝負だったのですが、Kaくんが上手く攻めて勝ちをおさめ、決勝にまで進みました。Juくんもまた次回以降の雪辱を期待したいところ。
他にも今回は本当に熱戦が多く、道場の雰囲気も普段とは少し違ってぴりっと引き締まったところがあったように感じました。
来月の決勝戦・3位決定戦も好勝負が見られそうで楽しみにしています。
私は遅れて部屋に入ったのですが、ピンと張り詰めた空気が感じられ、いつもと違うなと思いました。トーナメントだったのですね。
決勝の時間が取れなかったのは残念でしたが、それだけ一つ一つの取り組みにおいて子どもたちが一手一手に時間を掛け、丁寧に取り組んでいた証だと言えます。
下級生の取り組みを見守る上級生の目も温かく、(二歩をした下級生をとがめる対局者に対し)「相手は子どもなんやから大目に見たれよ」と言う「子ども」もいて、終始和やかな空気がありました。