5/21 ことば2年生

高木です。

今日は谷川俊太郎の「誰もしらない」を読みました。

   だれもしらない

  お星さまひとつ プッチンともいで
  こんがりやいて いそいでたべて
  おなかこわした オコソトノ ホ
  だれもしらない ここだけのはなし

  とうちゃんのぼうし 空とぶ円ばん
  みかづきめがけ 空へなげたら
  かえってこない エケセテネ ヘ
  だれもしらない ここだけのはなし

  としよりのみみず やつでの下で
  すうじのおどり そっとしゅくだい
  おしえてくれた ウクスツヌ フ
  だれもしらない ここだけのはなし

  でたらめのことば ひとりごといって
  うしろをみたら ひとくい土人
  わらって立ってた イキシチニ ヒ
  だれもしらない ここだけのはなし

最初はみんなで、次は私も含めてひとりひとり、元気に朗読できました。「オコソトノ ◯ ホ」と、私が一拍の休符を強調すると、みんなも楽しそうにリズムをとっていました。
「なんで『ここだけのはなし』なん?」と内容を知りたがったので、内緒の理由をみんなで考えて、それを絵に描いてもらいました。帽子をなくして「とおちゃん」に怒られているところや、「ひとくい土人」を喚び出す「でたらめのことば」(=呪文)の文章など、詩に表れていないことも想像してくれました。R君が「しなはのけだここいならしもれだ」と書きながらひとりごとを言ったとき、「あ、後ろに土人がおる」と私が言うと、すぐに後を振り向いて、壁の少し汚れた部分を見て「これ、土人がさわったあとかな」と笑っていました。

 絵本は、エイドリアン・アダムズの『魔女たちのハロウィーン』と、先週も読んだ磯良一の『飛行機にのって』を読みました。『飛行機にのって』はみんなのリクエストで、特に気に入ってくれたようです。同じ内容で退屈しないかな、というこちらの心配もまったく無用でした。小鼠たちが乗っていた複葉機は、実は大型航空機の中を飛んでいた、ということに今週になってY君がはじめて気づいたときには(私も気づいていませんでした)、みんな大喜びでした。