高木です。
今日は先週の約束通り、紙飛行機を飛ばして、その体験を文章にしました。
飛行機は二種類あったのですが、一つは水平にくるくると回転しながら飛び、もう一つは鶴の形をしていました。M君はそれを「かめ号」と「つる号」と名付け、このような文章を書いてくれました。
かめとつる(かみひこうき)
かめは まわり 飛ぶ
つるは はばたき 飛ぶ
かめとつるは 空には 飛ばないが
いつか とんでほしい
かめは まわり 飛ぶ
つるは はばたき 飛ぶ
かめとつるは えんぎがいい
M君の文章は、のびのびとしていて、とても詩的で、いつも感心させられます。「毎週朗読してる詩みたいな感じで書く」というM君の言葉通り、音節があり、リフレインの心地良い、まぎれもない“詩”になりました。「えんぎがいい」というところで、読んでいるこちらも縁起が良い感じになれるのが、微笑ましくもあり、魅力的なところでもあります。
詩を書いた後、M君は「つる号」を私にくれました。とてもうれしく、「つる号」はもちろん、そうしたM君の気持ちを大切にしたいと思いました。
先々週から続けて描いてきた『トロッコ』の絵が、今日、めでたく完成しました!!
大変な力作です。主人公の良平がトロッコに乗って駆け抜けています。そのすぐ横には蜜柑畑があり、反対側には海が広がっています。さらに遠くには、後にしてきた自分の家が見えます。物語の情景をよくとらえ、それが豊かに表現できています。良平は笑顔でいっぱい。つまり、まだ行き道なのです。M君が描きたいと思ったのは、やはりそうした楽しい行き道のほうなのでした。
絵が完成したときM君は、とても満足そうにして、「うまく描けた」と喜んでいました。言葉から情景を想像することの楽しさに、これからも触れていきたいと思います。
M君が自分の絵を得意そうに見せに来てくれたことを光栄に思います。ありがとうございました。