5章に入りました。
これまでの議論を丁寧に追って来たので、それを前提にして理解をすることができます。この5章では具体的な事例を通じて、自己にのみ関わる行為に関しては自由であり、他者を侵害する場合にのみ自由が制限されるという主張の限界が明らかにされます。
禁酒法、犯罪や事故の予防、公序良俗違反、売春の客引きや賭博場の開設、嗜好品への課税と販売規制といった事例です。このように具体的な議論となると首をかしげる箇所もありました。そのあたりも話し合いながら読めるのが複数人で読むことの利点です。