いよいよ物語も佳境です。
ハリーが蛇口を本物のヘビだと思いながら「開け」と言うと、流し台が実際に沈み(the sink, in fact, sank)、人が入れるほどのパイプが現れました。ジニーのことを思うとハリーもロンも行くしかありません。ロックハートは逃げようとしますが、ハリーとロンに止められます。
パイプをかなり下に降りてようやく排出されました。そこは真っ暗で、ネズミの頭蓋骨などがありました。20フィート(6メートル)もあるヘビの抜け殻もありました。
ロックハートは隙を見てロンの杖を奪い、記憶を消す魔法を使いますが、ロンの壊れた杖は爆発します。そのためにロンとロックハートは岩で閉じ込められ、ハリーだけが先に進みます。そしてハリーは入り口に辿り着きました。今度は自然にopenと言います。先ほどはopen upと言っていたので、そこからも意識的な力の入り具合が感じ取れます。
ここからいよいよ17章「スリザリンの後継者」です。
ハリーは怖がりながらも先へと進み、大きな像のところで倒れているジニーを発見しました。そしてジニーを助けようとしているところでトム・リドル(の記憶)に出会いました。ハリーは状況が飲み込めないのですが、トムはハリーと話す機会を待ち望んでいたとのことです。自分の杖を取られていることもあり、ハリーは仕方なくトムと会話します。
ジニーがなぜこのようになったのかを聞くと、彼女が日記に自分の秘密を注ぎ込んだからだとトムは答えます。ジニーは喜んで日記の中の見知らぬ人に秘密を打ち明けます。「ポケットに入れて持ち運べる友達を持っているようなものだ(It’s like having a friend I can carry round in my pocket …)」というくらいでした。そのせいでジニーはトムに逆に魂を注ぎ込まれて一連の犯行をすることになります。
この日記はまるでスマートフォンのようですね。ポケットに入れて持ち運べて、見知らぬ人に自分の秘密の話を聞いてもらたりしますから。危険が伴うのも同様です。
このあたりで今回は時間になりました。