先週は絵を見せたら笑われて、添削までされてショックだったとこの場で書きましたが、その記事を生徒の一人が見ていたようです。わざわざ読んでくれているとわかってうれしかった反面、またそのことを蒸し返されて思い出してしまいました。
さて、前回の終わりに二十の扉を久しぶりにして、盛り上がったのに時間が足りなかったので今回もすると約束していました。
何度もやるといろいろ戦略を練ります。まずは材質について質問し、それから大きさやどこにあるのか、誰が持っているのかなどを聞くと当てやすいようです。
このゲームは一見簡単そうですが、奥が深いですね。紙でできているものを思い浮かべているときに、「それは木でできていますか?」と質問されると答える人によって意見が分かれたりします。
また、あるときは「浅野先生の服」というのを当てさせられて、布でできている身につけるものというところまではわかったのに、世界で1つしかないというところに引っかかって結局答えられませんでした。よく聞いてみると、最初は「先生の服」という設定だったけれど、それだと世界には他の先生の服もあるから途中でチーム内で相談し、意見を統一したようです。普通名詞と固有名詞の違いをよくわかっているようですね。
「かず」のクラスでするパズルと同じように、一見単純な遊びでも、いろいろ考えられて楽しいです。
山下です。
二十の扉は奥深い言葉の遊びですね。先生がお書きのように、「浅野先生の服」について、それが「世界にひとつしかない」ものか、否か、これはとても難しい問題ですね。正解がどちらであるかが重要であるより、子どもたちがその違いに気づいていたという点が大切だと思います。途中でみなが会議を開いた、というくだりに感動しました。
幼稚園児から小学校の低学年の子どもたちは、「しりとり」や「クイズ」が大好きです。子どもたちだけだと、なかなかうまくかみ合わないので、子どもたちは「信頼できる」大人相手に「しりとりしよう!」と呼びかけます。
「二十の扉」はその発展だろうと思います。このクラスの子どもたちは、きっとご家庭でも、しりとりやクイズを通し、楽しい経験をもっているのでしょう。クラスでの今のお取り組みが、将来大切な思い出に昇華することを信じます。