9/10 ことば2年生

高木です。

詩の朗読。今日は金子みすゞの「波」です。

  波は子供、
  手つないで、笑って、
  そろって来るよ。

  波は消しゴム、
  砂の上の文字を、
  みんな消してゆくよ。

  波は兵士、
  沖から寄せて、一ぺんに、
  どどんと鉄砲うつよ。

  波は忘れんぼ、
  きれいなきれいな貝がらを、
  砂の上においてくよ。

このブログを書いている今、気づいたことですが、昨日の4年生のことばのクラスでも、波と砂浜の詩をとりあげていました。期せずして一致したのは、季節の変わり目のせいでしょうか。去っていく波と、去っていく夏が、重なるからかもしれません。
 子どもたちは、まだ、比喩表現に不慣れなようです。でも、「なんで子供なの?」といった素朴な疑問から、詩を学ぶ契機が生まれるように感じました。

以前Y君が毎週自宅から持ってきてくれていた絵本『さむがりやのサンタ』と同じ作者(レイモンド・ブリッグズ)の『おぢさん』という絵本を図書館で発見したので、今日はそれを読みました。
 字もページ数も多い絵本なので、すこし躊躇しましたが、ゆっくり読み始めると、非常に熱心に、机の上に乗りだしながら、物語に入り込んでくれました。