高木です。
今日朗読した詩は、金子みすずの「花屋のじいさん」です。
花屋のじいさん
花売りに、
お花は町でみな売れた。
花屋のじいさん
さびしいな、
育てたお花がみな売れた。
花屋のじいさん
日が暮れりゃ、
ぽっつり一人でこやのなか。
花屋のじいさん
夢に見る、
売ったお花のしやわせを。
詩の取り組みのあと、今日は、子どもたちのリクエストで、前々回(10/15)にした作文(「もしも◯◯が△△で◎◎をしたら」)をしました。
あてはめるカードも、自分のオリジナルのものも作りたい、ということだったので、まずそれを作ってもらいました。みんなきちんと、「だれ」/「どこ」/「なに(をしたら)」という言葉の種類分けもできていました。Y君が、「『そらとぶテーブル』のきのこ(が)」というように、いつも読んでいる絵本の登場人物(「きのこ」という女の子)の名前を書いてくれたのも嬉しかったです。
新しく作ってくれたカードを混ぜて引いてみると、Y君は、「『そらとぶテーブル』のきのこ」が「貝がらのなか」で「ギャグをしたら」となりました。またR君は、「お茶」が「テーブルのうえ」で「お寿司を食べたら」となりました。
それぞれ、原稿用紙を文章や絵で埋めつくしてくれました。「お茶がお寿司を食べる」というのが一体どのようなことなのか、最初私には全く想像がつきませんでしたが、R君はイクラや玉子をお皿ごと平らげる口の大きなお茶(湯のみ)のことを、すぐさま書いてくれていました。
毎週、ご紹介下さる詩を楽しみにしている一人です。エントリーを拝読し、詩を朗読することが子どもたちにとっても楽しみになっているようで、なによりだと思います。
私が小学生の頃も、教科書に詩は少し載っていましたが、みなの前で読むのに少し抵抗を感じたことを思い出します。詩の言葉は日常の言葉とは少し違って、それを口にするのに照れを伴うようなケースがあります。何事もそうですが、「慣れ」は大切ですね。