11/18 ことば4年生(A)

高木です。

 クラスが始まる前にお手洗いに行っておきたいというM君と共に、山の学校の校舎よりさらに石段を登ったところにある幼稚園のお手洗いをお借りしたのですが、その帰り道、石段を下っていると、眼下に広がる街の夜景が、まるで銀河の星々ように見えました。そのように私が言うと、M君は、かつて自分やT君が作った詩のことを連想したのでしょう、「またアレやりたい! 詩をつくりたい!」と言ってくれました。
 もちろん「アレ」とは、以前やった「言葉あそび」を利用した詩作のことです。クラスの後半でそれに取り組むことを約束して、まず前半は漢字の成り立ちを学ぶことにしました。

 今日のテーマは「車」です。
 古い中国においては、車は戦で用いるものであり、「兵車」を意味していました。「車」という字は、当時の兵車を上から見た形(平面図)がもとになっています。
 戦のなかの兵車のうち、特別なものは、やはり将軍の乗った車です。将軍はそこで旗を振って全軍を指揮します。「軍」という字は、もとはその将軍の乗った車のことを指し、「車」の上の「冖(わかんむり)」は、将軍の持つ旗のことでした。また旗の動きによって兵士に道を行かせるところから「運」という字も生まれます。
 今日は他に「連」「庫」の計五字を扱い、成り立ちについて学びました。T君やM君は、やはり「車」に対して興味があるようで、非常に熱心に学んでくれました。

 後半は、約束していた詩作の取り組みです。(ルールは前回までと同じです。)
 M君が「「街の景色」を増やしたい」と言うので、引くための単語カードをさらに増やしてから、挑戦しました。
 それぞれ一作ずつですが発表します。

 まずM君。

  「ローマ」と「アンドロメダ星雲」のがったいした国で
  「カカオ」のにおいで「犬」がきて
  「ルビー」をひろった。

「ローマとアンドロメダ星雲のがったいした国」とはどんな国でしょうか。想像するだけでわくわくしてきますね。M君の詩の良いところは、その詩から、なにか物語の予感がすることです。この先の物語を想像/創造したくなるような余韻をもつM君の詩は、とても素敵です。

 そして、T君の詩は次の通りです。

  「リンゴ」色した「銀河」は、
  「ルービックキューブ」の六面たいの「水」のかたまり。
  「テレポーテーション」してみたい

「六面体の銀河」は、かねてからのT君の美的発明ですが、今回はそれが「リンゴ色」の「水のかたまり」であることが発見されました。この世のものとは思えないほど、美しく煌めく、詩的なイメージです。詩的な風景を瞬間的に捉えているのが、T君の詩の良いところです。