福西です。
今日の『推理クイズ』です。
あるひ、みっしつで、「あつひめ」と「りょうま」がしんでいました。
げんばの すぐ ちかくには、「われたきんぎょばち」がおちていました。
さて、なにが あったのでしょう?
(なぜあつひめとりょうまはしんだのでしょう?)
「あ、ぼくあつひめしってる!」
「りょうまって、さかもとりょうまやろ?」
「ねえ、<みっしつ>ってなんなの?」
「しめきってあって、かぎもかかっていて、だれも入れない状態の部屋のことです」
「なんか、<ミステリー>みたいやな!」
「めいたんていコナンにもあるで!」
—-さあ、みんなも推理を働かせることができるでしょうか??
というわけで、その生徒たちとのやり取りを、長文ですが記録のために残しておきます。
「きんぎょばちは、石ぐらい堅かったですか?」
「いいえ、そんなに堅くはないガラス製です」
「きんぎょばちがあたって(あつひめとりょうまは)しんだのですか?」
「いいえ、そうではないんです^^」
「きんぎょばちはあつひめとりょうまが死んだことに関係ありますか?」
「はい、それはあります」
「きんぎょは、あつひめとりょうまに関係がありますか?」
「はい。非常に関係あります」
「あつひめやりょうまは、きんぎょを大切にしていましたか?」
「うーん、それはわかりません」
「(あつひめとりょうまの)二人は出会って間もない?」
「そうですね、1年前ぐらい?としておきます」
「二人は愛し合っていましたか?」
「うーん、人間の目だとそれは分かりません」
「男と女ですか?」
「はい」
「うらんでいた人はいますか?」
「いいえ、多分いなかったと思います」
「二人とも上に重なって死んでいた?」
「いいえ、近くに横に並んで死んでいました」
「犯人は、その部屋の鍵を見つけて、あつひめとりょうまを殺して、逃げて、ドアを閉めて、だれもいないようにした?」
「残念。いいえ」
「だれか、部屋の中に入りましたか?」
「いいえ」
(えー、じゃあどうやって殺すの?)
(実は、きぜつしたままとか?)
(でも、問題にはちゃんと「死んだ」って書いてあるから、それはないと思うな)
「硝煙反応はありましたか?」
「すごい言葉を知ってますね。いいえ、ピストルは発射されませんでした」
「車がつっこんできた?」
「いいえ」
「警察は、きましたか?」
「いいえ、それが来なかったんです^^」
「この家の人はみんな死んでしまいましたか?」
「いいえ。だれも死んでいないです」
「えー!?」
「自殺ですか?」
「いいえ」
「だれかに殺された?」
「うーん、そうとも言えますが、他殺というよりは事故でした」
「実際にあった話ですか?」
「はい」
「不可能なことですか?」
「いいえ、可能です」
「前のクイズとは関係がありますか?」
「いいえ」
「よーし! みんな集まれ! また作戦会議だ!」
(前のホワイトボードに現場検証の絵を描き始める)
「(絵を描くために)きんぎょばちのほかに、何かおちていますか?」
「はい、ボールが転がっています」
「きんぎょばちに、それがあたったのですか?」
「はい」
「まどガラスはわれていましたか?」
「はい」
「外からボールが飛んできて、まどガラスはわれたのですか?」
「はい」
「外でこどもたちがあそんでいましたか?」
「はい。野球をしていました」
「その子どもたちは、わざとボールをぶつけたのですか?」
「いいえ、偶然でした。そして驚いて逃げました」
「まどガラスの穴から犯人は逃げましたか?」
「いいえ」
「きんぎょは部屋の外に飛び出していた?」
「いいえ、部屋の中に落ちていました」
「そのボールがとんできて、きんぎょばちをわりましたか?」
「それは…「はい」でもいいのですが、「いいえ」。金魚ばちは、ボールにたおされて、テーブルからおちたために割れたことにします」
「あつひめとりょうまが死んだとき、ドタバタ音がしましたか? ぎゃーとかあらそう音は?」
「いいえ。ガチャン!の後は、コン…パリンという音だけでした」
「えー、どうやってじゃあ、殺すの?!」
「部屋は暗かった?」
「はい。でも明るくてもいいです」
「ボールが当たって、ボールの当たり所が悪かって死んだ?」
「いいえ。ボールが当たって死んだわけではないです」
「ガラスを踏んで死んだ?」
「いいえ」
「けがはありますか?」
「いいえ」
「血は出ていますか?」
「いいえ」
「病気をしていましたか?」
「いいえ」
「心臓発作で死にましたか?」
「いいえ。すぐには死ななかったです」
「びっくりしましたか?」
「はい、すごくびっくりしたと思います」
「あつひめとりょうまは、死ぬ直前に何をしていましたか?」
「それだと、「はい」か「いいえ」で答えられないので、言い直してください」
「じゃあ、ごはんをたべていましたか?」
「どうかな…死ぬ直前は、いいえ」
「おふろに入っていましたか?」
「うーん、近いことをしていましたが、いいえ」
「みずあびしていた?」
「あ! はい、そうです」
「ちかくに海はありますか?」
「いいえ」
「外からホースとかで水が流れてきた?」
「いいえ」
「服を着ていますか?」
「あ! 鋭い質問です。いいえ」
「えー、はだか?」
「あつひめとりょうまは、ずっと昔の原始時代の人?」
「いいえ。ごく最近です。2008年の」
「それやったら、にせものになるやんか。じゃあ、それはテレビでやっている本物のあつひめとりょうまですか?」
「いいえ」
「あれ? ちがうんやって!」
「でも、ここにも「りょうま」はいますよ(と、私自身を指す)」
「お金を持っていますか?」
「それもいい質問ですね。いいえ」
「じゃあ、ごはんを食べていましたか?」
「はい」
「それは(生)ごみですか?」
「いいえ」
「だって、お金がなかったら、食べられへんやろ?」
「おやつを食べていますか?」
「いいえ」
「(おやつを食べないような)大人ですか?」
「はい。立派な大人です」
「死んだのは水のせいですか?」
「半分だけ、はい。でも水が<ある>ことが原因ではありません」
「金魚ばちの水が目とか体にかかって、死んだ?」
「それはいいえ。水が<ある>ことが原因ではありません」
「金魚ばちの水はどれくらい? 半分ぐらい?」
「はい、それぐらいです」
「うーん、それぐらいの水で人が死ぬかなあ?」etc.
さて今回は、前回までとは違った展開が一つありました。それは、これまでに出てきた質問を「書いて整理する」ということでした。というのも、みんなの質問を覚えておこうと私がメモしていたのを、生徒たちも真似し出したからでした。「今どんな質問が出たのか、もう一度最初から言って!」ということを、何度させられたかしれません^^
でも、どうせなぐり書きに書いているのだろうと思って、生徒の紙をちらと見たら、ずらーっと箇条書きに(単語ではなく文で)書かれていたことに、びっくりしました。Y君がそれを始めたのですが、それを見てみんなも真似しだしました。そしてY君は質問するのを他の人に任せておいて「これを元にして「割り出す」んや!」と分析班に回っていました。そしてみんなからも「Y君、がんばってや!」と声をかけられていました。
そこで、私のほうから、今までの質問の中でとくに重要性の高いものを強調しておきました。
「きんぎょはあつひめとりょうまに関係があるか?」→「非常に関係がある」
「あつひめとりょうまは服を着ている?」→「着ていない」
「お金は?」→「持っていない」
「血は?」→「出ていない。怪我も病気もしていない」
「部屋を含む家全体で死んだ人は?」→「一人もいない」
「警察は?」→「こなかった」
「金魚ばちの水で死んだ?」→「水に半分関係があるが、水が<ある>ことが原因ではない」
さて、「今回の問題は、なかなか手ごわいなあ!」(T君)ということで、答までは出ませんでした。でもこの勢いだと次回はきっと答えられるのではないかなと思います。質問も鋭くなってきて、方法も前回と違ってくることがあるので、びっくりします^^
冗談ぬきに子どもたちの真剣な取り組みに感動しております。この調子でいけるところまで引っ張っていってください(^^)
#問題を上手にアレンジされていてよい感じですね。私はオリジナルの問題を亮馬先生からお聞きしたとき、一瞬で答えが浮かび、「正解」と亮馬先生に言われたとき、子どものようにうれしがりました。ガッツポーズをしていたかもしれません(笑)。あれ以来、頭が多少なめらかに動き出しています(爆)。