ハーマイオニーが握りしめていたメモから理解したことを伝えようと、ハリーとロンは職員室に向かいます。
しかし休み時間を告げるチャイムの代わりにマクゴナガル先生の警告が流れます。また襲撃があったようで、先生たちが急いで職員室に戻ってきます。ハリーとロンは隠れて先生たちのやり取りを聞きます。ロックハートはマクゴナガル先生たちの邪魔にならないようにされます。このあたりの描写には先生方の特徴が表れています。Heads of Housesというのが担任の先生のようなものだとこの場面からわかりました。
生徒たちは全員寮にいることになります。ロンとハリーはロックハートのところに行くことにします。そのロックハートは荷物をまとめていました。職務説明書に書いていないことだから脱げるということです。本であれほどのことを書いておきながらとハリーが詰問すると、ロックハートは実状を暴露しました。本に書かれている偉業は別の醜い魔法使いや魔女が行ったことであるが、本を売るために自分がやったことにしたのだということです。話を聞いてからその人の記憶を消していたのです。ロックハートが誇れることは記憶を消す魔法です。
このあたりの魔女の描写でhairy chinとありましたが、初版のほうではhare lipとなっていました。hairy chinは「毛むくじゃらのあご」でしょう。hare lipは「口唇裂」で魔女と結びつけられることもあるようです。その魔女と結びつける描写がよくないということで重版のときに改訂されたのかもしれません。
秘密を知ってしまったハリーにロックハートは記憶を消す魔法をかけようとしますが、ハリーは武装解除の魔法で対抗します。杖を失ったロックハートはなすすべもなく、ハリーたちの言うことを聞きます。
そういうわけで3人はマートルの女子トイレに向かいました。彼女にどのようにして死んだのかを聞くと喜んで教えてくれました。それで怪しい蛇口の前でハリーは蛇語で「開け」を言いました。
そうしたら…というところで時間切れになったのでおしまいです。次回は来年1月10日からの再開です。