ことば1年

福西です。

1月最初の授業は、最初にクリスマスからお正月の間にあった楽しいことを発表してもらい、できる人はそれにちなんで俳句を作ってもらいました。

続いてその日はカルタを取り組みました。今日の俳句も含めて、みんなが幼稚園のころから作ってきたものが札(字は公平を期して私が書きました)です。これまでの俳句の総決算です。

読み上げて10秒とたたないうちに「はいっ!」とどんどん取られていきました。嬉しいことに、その予想以上の速さに、字を読む力がついて来たことを改めて認識しました。

特に「あ、これぼくが書いたのや!」と、自分の以前作った俳句をとった時は自信に満ちた様子でした。(その場合はよく他の人の手よりも下になっていることが多かったです)

またH君の手が電光石火で、目が速いのか、「すごいなあ!」とみんなで舌を巻いていました。このように切り口を変えると生徒の別の側面が見られて興味深いことがあります。

そこでみんなにもコツを教え、札が並べられている時に、「場を覚える」ということをしてみました。それは、なるべく欲張らず3枚ほどに絞って、手前にある札や、得意な札(同じ頭文字が一枚しかないものや、自分が作った俳句)をあらかじめ見つけておくということです。そのように「これは絶対取るぞ!」と意識しておいた札が実際に取れた時、何とも言えないカタルシスが味わえます。(百人一首にもこの勝ち癖は通じます。そしてもっと効率よくしようと思った時に暗記のメリットに気付きます。)

詠む方にもおそらくコツがあって、「ああ、あれをねらってるのに、はやく出てこないかなあ…」という祈りが聞こえた時には、頃合を見計らってそれを詠んであげることにしています。そういうところは割と積極的にこちらがコントロールした方が全体としてもよくて(一見インサイダーに思えるかもしれませんが^^;)、生徒の自力(モティベーション)を引き出すために最初のうちは必要な配慮だと私は考えています。

取り札がたまってきて、じゃあこれが最後、と思ってふと時計を見ると、もう5:10で、つい時間を忘れてしまっていました。

それで、申し訳ないことに、Kちゃんがせっかく冬休みに買ってもらった、小学生向けに書かれた推理クイズの本を、持ってきてくれていたのですが、それの出題が結局来週にすることになってしまいました。

Kちゃんは推理クイズがマイブームのようです。