浅野です。
去年のことになりますが、前回の授業について記録しておきます。
2回目の推理クイズをしました。ネタが尽きたらいけないということもあり、自分で作ってみました。
[第1問](出題:浅野)
今、てんびんの左の皿に鉄のかたまりがのっています。右の皿に綿をのせるとてんびんはつりあいました。それはなぜでしょう?
まずはてんびんとは何かというところから質問に答えました。そして「鉄は中に穴があいていますか?」――「あいていません」、「その鉄の大きさはどれくらいですか」――「両手でちょうど持てるくらいです」、といったやりとりを経て、みんな答えがわかり始めました。何となくわかってもそのことをうまく他の人にも説明するのが難しかったようで、そこに時間がかかりました。
[第2問](出題:浅野)
京都には清水坂など、有名な坂がいくつかあります。また、四方を山で囲まれているため、有名でない坂もたくさんあります。さて、京都には上り坂と下り坂のどちらが多いでしょうか。理由も合わせて教えてください。
初めはわからない様子でしたが、5分も経たないうちにトリックを見破られてしまいました。今度は最初にわかった1人が黒板を使って見事に説明してくれました。
まだ時間があったので、生徒たちのほうから出題するということになりました。
[第3問](出題:Eちゃん、Mちゃん)
ある日お姉ちゃんと寿司を食べに行きました。自分やお母さん、お父さんはたくさん食べたのに、お姉ちゃんだけはほとんど食べませんでした。それはなぜでしょう?
「お姉ちゃんは寿司が嫌いなのですか?」――「いいえ、嫌いではありません。」、「お姉ちゃんはおなかがいっぱいだったのですか?」――「ほとんど正解ですが、もう少し付け加えてください。」
出題者はもっと細かな状況描写を求めていたようですが、それがなかなかうまく伝わりませんでした。
[第4問](出題:Aちゃん、Kちゃん)
ある男が罪を犯して刑務所に入れられました。しかし、その次の朝には刑務所の中から外に出られました。それはなぜでしょうか?
「罪を許してもらったのですか?」――「いいえ、そうではありません。」、「穴を掘るなどして無理矢理抜け出したのですか?」――「いいえ、無理に抜け出したわけではありません。」――「鍵を持っていたのですか?」――「いいえ、持っていませんでした。」…とこのあたりで時間切れです。帰り道で出題者に答えを聞くと、なるほどと納得しました。これはいい問題でした。
はからずも推理クイズの出題大会になってしまいました。出題者としては、しばらく考えてもらい、質問によって答えにたどり着いてもらって、なるほどと納得してもらえるとうれしいです。しかしすぐに答えられてしまうことや、こちらが想定した答えの方へと進んでくれないこともあります。普通の会話以上に相手のことを気遣う必要があります。そうしたことをいっしょに体験できたのはよかったです。
先生も生徒も自作の問題に挑戦されているので、すごいなあと思います。推理クイズをすると、不思議にやりとりは敬語になりますね(^^) おもしろいことです。