浅野です。
前回はドリルだったので、今回は遊び的なことをと考えて、パズル雑誌を用意してきました。
「かず」のクラスでしている論理パズルのようなものもあったのですが、「ことば」のクラスなので、ことばに関わるものをしようということになりました。
最初は五字熟語をブロックで囲んでいくものを試しにしてみました。ある程度までは順調に進みましたが、途中で行き詰まりました。私から答えを言うとおもしろくなくなるのでそうはせずに、代わりに辞書は自由に使ってよいことにしました。
そうは言っても辞書を有効に使える場面はあまりありませんし、あったとしても辞書の使い方に工夫が要ります。ある箇所では日付変更…の四字までつながりが見えていたので、それならと辞書を引いてみました。「ひずけへんこう…」と調べてみてもそれらしき項目は出てきません。すると気づいたようです。「ず」ではなくて「づ」だということを。これは辞書を引く際によくする間違いです。そうこうしながら自力で完成することができました。
次に漢字のパーツを組み合わせて4つの漢字を作り、それらで四字熟語を作るパズルをしました。3つの漢字を作ることができたのですが、4つ目がわかりません。そこでその3つの漢字から先に四字熟語を類推しました。その3つの漢字は「索」「中」「暗」です。K君がまず、それぞれの漢字の読み方を考えられるだけ書き出しました。「索」は「サク」で、「中」は「なか」と「チュウ」で、「暗」は「くらい」と「アン」というように。そして「暗中」がセットになりそうなことに気づき、それで辞書を引くと「暗中模索」が出てきて、見事にこの問題を解決しました。なかなかいい手際をしています。
最後に十字型に漢字が配列されていて、4つの熟語ができるように真ん中に入る漢字を当てるパズルに取り組みました。みなさんもどこかで一度は目にしたことがあるでしょう。これはひらめきに負うところが大きく、一見辞書の出番はなさそうです。しかし使えなくはありません。4つの漢字の中で難しそうなものを漢字字典で引き、そこに出てくる熟語を参考にすることができます。それでも最後はひらめきなので、時間がかかり、次回に持ち越しとなりました。
遊び的なパズルのほうが実はハードだったりします。
>遊び的なパズルのほうが実はハードだったりします。
レベルの高いことに挑戦しているようすが手に取るように伝わりました。辞書の引き方を上手に工夫することも「遊び」の中でもがきながら身につくものですね。手とり足とり「指示」されて習得するものではなく。
>それでも最後はひらめきなので、時間がかかり、次回に持ち越しとなりました。
真剣に取り組んだからこそ「持ち越し」が苦ではないのでしょう。一般で言う「宿題」とは違います。K君も、さすがにすぐに答えを求めるやわな生徒ではありませんね。次回が楽しみです。