『ラテン語初級文法』 (担当:前川 裕)
ラテン語入門は、教科書に『ラテン語初歩』(岩波書店)を使い、一回に5課ずつ進むというペースで進めてきました。このスピードはちょっとした負担ではありますが、やはり語学はある程度のまとまった期間に全てをやり終えたほうがよい、という方針に基づいています。
受講生の皆さんも、それぞれにお仕事や学業をもちながら、予習や宿題をやってこられています。基本的にみなさんよく考えてこられているので、講師の方も身が引き締まる思いで授業に取り組んでいます。新しい文法事項を解説し、練習問題の答えあわせをします。
1課につきラテン語→日本語訳および日本語→ラテン語訳の練習問題が、それぞれ5つづつついています。前者は必須ですが、後者は任意です。後者については、前者の解説があった次の週にやってくる、という風に1週遅れにすると、復習にもなってよいようですね。後者は、提出していただいたものを添削して次回に返却する、という形をとりました。
次期は、また最初から教科書を学びます。新たにラテン語始める方も、再挑戦の方もお待ちしています!
(前川 裕)
『ラテン語初級講読』 (担当:前川 裕)
今期は、「大きな木 (The Giving Tree)」のラテン語訳、および参加者の希望による近世のラテン語テキストを読みました。初級の文法を確認しながら、丁寧に読むことを心がけています。
「大きな木」はそれほど難しくありませんので、初級の読み物には適していると思います。英語原文と比較しながら読むと、ラテン語との違いが分かって興味深いでしょう。
次期に読む本は未定ですが、やさしい短編集などを山の学校で随時購入しています。それらの中から、受講生の方々と相談しながら決めてみたいと思います。
(前川 裕)