「ラテン語初級文法・講読」──山びこ通信より(2007.11)

『ラテン語初級文法』 (担当:前川 裕)

秋学期は3名のご参加により、初級文法を学びました。1回につき4課という分量はややきつさを感じることもありますが、しかしこの短期に集中して行うことによって文法全体の把握も促されることになります。毎回の講義は、その課のポイントを簡単に説明し、練習問題の回答を行うという形式です。そのときに出てくるいろいろな質問・疑問についても一緒に考えながら、講義を進めています。そのため、毎回10分程度伸びてしまうことは、私の時間配分の問題ですが、申し訳ありません。初級文法を一通り終えると、原文に触れることが可能になります。続けて、講読へ参加されることを期待します

(前川 裕)

 

『ラテン語初級講読』 (担当:前川 裕)

今期は、参加者の希望によりルクレーティウスの De rerum natura 「事物の本質について」を読みました。詩文は散文と違って独特のルールがありますので、慣れるまでが大変ではありますが、ラテン語の簡潔さを味わうことができる格好の材料ではあります。1回につき10~15行くらいが適当な分量のようです。一学期で150行程度を読むことになります。

次期のテキストは未定ですが、ルクレーティウスを継続して読むことも考えています。

(前川 裕)