高木です。
毎週読み進めている『オズ』ですが、今日はとうとうエメラルドの都に到着しました。
なにからなにまで、すべてが緑色に輝いています。
ポップコーンまで緑色だというところには、みんな「え〜!」と気持ち悪がっていました。
オズ大王のいる玉座へそれぞれがお願いに行くのですが、
ドロシーのときは大頭、かかしのときは女王、木こりのときは怪物、
ライオンのときは火の玉、というように、毎回オズ大王の姿が違います。
そしてその度に「悪い西の魔女を倒したら願いを叶えてやる」と、言われてしまいます。
「オズ大王でさえ倒せない魔女を、どうして私たちが倒せるの?」と、困って、
どうしようかと悩むところで、今日の輪読は終了です。早く次が読みたいですね。
輪読の後は今日も、自分が読んだところの書き取りをしてもらいました。
一見単調ですが、みんな非常に集中して取り組んでくれています。
後半が隔週で「ひみつ道具」/「熟字訓」と代わる一方、
前半にこうしたコンスタントな取り組みがあるのは、
ある意味でバランスがとれているのかもしれません。
書き取りの後は、今週は、ひみつ道具の週です。
毎回自由創作でもいいのですが、今回はすこしひねって、テーマをお出ししました。
「もし自分が無人島で生きていくことになって、ひとつだけ持っていくとすれば、
どんな道具がいいですか?」というものです。
もちろん「タケコプター」や「どこでもドア」といった「脱出系」はだめです(笑)
しばらく考えて、作り始めてくれましたが、みんなに共通していたのは、
島それ自体をどうにかする、という発想でした。
私はもっと、無限に食べ物が出てくるとか、そういうのを想定していたので、
良い意味で裏切られて、面白いなと感心しました。
T君が作ってくれたのは、「分解のこぎり」や「組み立てのり」といった、
島それ自体を造り変えることのできるセットでした。
太平洋を切り取って固めて、それでお城を建てる、とも言っていました。
M君は「島でっかくセット」を作ってくれました。島を大きくできるのだそうです。
大きくすると、セットに付属している4体のロボットが、そこに王国を作ります。
宮殿と、その隣りで釣りをしているM君が、絵に描かれていました。
Y君のひみつ道具は「島・変身セット」です。
生えているヤシの木を、すべりだいや、ロケットに変身させられるのだそうです。
ヤシの実はバスケットボールや野球のボールにもなります。
他にも、ジャングルジムやブランコなどもあり、島は楽しい遊園地のようです。
H君のひみつ道具は今日の時間内に完成しなかったので、来週見せてもらいます。
説明文しっかりと書いてくれて、それぞれ独創的な道具でした。
>無人島
いろいろ空想をかきたてられる言葉ですね。いつものパターンを少し変えるだけで、空想の広がりが一見遮断されるようで、実際には条件がつくことで、発想がわきやすいということがあったかもしれません。先生ご自身が楽しんでおられるように感じられ何よりです。その空気に包まれてあれこれ自分の考えを披露している子どもたちの姿をうらやましく思ったりします。