ことば1年(金曜日)

福西です。
先々週、4回目の報告です。

「目には青葉 山ほととぎす 初がつお 素堂」の俳句にある青葉を見に、園庭に出ました。その後で、俳句を作ってもらう予定でしたが、事情で、次週する予定だった「しりとり」を先にしました。しりとりは、6人それぞれに言葉を出しあってもらって、28個まで続きました。(書記は私がしました)

途中、変化をつけるために、「2文字しりとり」のルールを導入しました。これは、後ろ2文字を取って続けるというルールで、たとえば「ライオン」だと「オン」からはじまることになります。逆に「だんご」だと次が「んご」から始まるのでNGというルールです。反省点は、手拍子を取ればもっとテンポよく続けられただろうということです。

最後は、「聞き耳頭巾」の素話をしました。ただこの日は生徒の反応があまりよくなかったので、次週からは生徒の興味により即した話題を選ぼうと思います。

引き続き、先週5回目の報告です。

前日のしぜんクラスで、「アリ」の観察をしたというので、ことばのクラスでもアリをテーマに取り上げました。経験から言葉にしてもらおうと考えたので、実地にアリを見つけました。幼稚園では、クロオオアリがいて、その日もたくさんつかまえられました。

アリは、アブラムシの牧場を持っていて、後でその話をしたかったので、アブラムシもほしいと思って探しました。早速Ta君が「ぼくアブラムシのいるところ、知ってる!」というので、そこへ案内してもらいました。残念ながらその日はいなかったのですが、Ta君は他にもいろいろと知っているようでした。代わりにテントウムシを見つけました。

後半は、つかまえたアリを脇に置いておいて、まずは頭の中のアリを描いてもらいました。その後で、つかまえた実際のアリを見、「アリの世界」というカラー写真の本で補足しながら、みんなが知っているアリのことをたずねました。

今日は、昔話ではなく、私の知っている「へえ」と思った薀蓄を披露しました。畑の野菜をだめにするアブラムシは、人間にとっての害虫で、したがってそれを食べるテントウムシは益虫となります。また、勤勉で一見良いイメージで捉えられそうなアリですが、実はテントウムシからアブラムシを守ることで、アブラムシから蜜をもらう関係にあるので、実は間接的には害虫だったりします。というようなことを話しました。

最後は、アリの視点から見た「ありのこちえちゃんのおつかい」という絵本を読みました。女王アリの巣作りが始まって最初に生まれたのが「ちえちゃん」という名の働きアリで、ちえちゃんは、女王アリ(お母さん)から2つのおつかいを頼まれます。その1つ目の「アブラムシからみつをもらいにいく」ところまでを読みました。もう1つは、「虫をつかまえてくる」ことで、来週に読むことにしたら、Ko君から「えー、もっと読んでよ」と催促がありました。うれしい反応です。

同じ学年のクラスでも、メンバーによって興味が違うことがありますが、このクラスの場合は、どうやら昔話よりも虫の方に興味が向いているようです。次回は絵本にも出てきたアリジゴク(ウスバカゲロウ)の話を取り混ぜたいと思います。