5/15 ことば3〜5年生

高木です。

絵本は『あめのひだいすき』を読みました。
これは、以前雨の日のしぜんBクラスで読んだのをY君が覚えてくれていて、
Jちゃんもおもしろそうとリクエストしてくれていた絵本です。
雨の日にどこにも遊びにいけなくて退屈していたウサギの子供たちが、
いろんな場所へ空想旅行するお話です。
いつも新しい場所を思いつくニッキー、それを無理だと言うお母さん、
いつも猛獣が出るのを心配するネリー、迷子になるのを心配するネッドなど、
繰り返しがユーモラスで、回を増すごとに、みんなの笑い声も増しました。
最後に、家の外の雨が上がって、虹が出ます。
「あの にじに いこう!」と言うニッキーを、
「あら、あら、とても むりよ」とお母さんは止めますが、
この時だけは「どうして? そんなこと、いってみないと、わからないよ!」と、
これまでの繰り返しが良い意味で逆転するところが、印象的です。

創作では、今日はY君とJちゃんが、自分の本を完成させてくれました。
Y君の『かいけつゾロリのペキンオリンピック』は、
原ゆたかの作の『ダイエット大さくせん』の続編として書いてくれていました。
面白い流れだなと思いました。
高いお金を払ってダイエットをしたものの、結局失敗してしまったゾロリが、
ペキンオリンピックに出場するというものです。
しかし「ペキンオリンピックにでようじゃないか」と言いながら出てきたのは
豚でした。ダイエットに失敗したゾロリが豚になってしまったのです。
挿絵には、プールの飛び込み台に立つイシシとノシシと豚が描かれています。
Y君らしい巧みなユーモアがあって、とてもおもしろい物語だと思いました。

Jちゃんの『おんがく大すき』は、
「メゾピアノ」という洋服店を舞台にした、楽しいお話です。
デザイナーのメゾとモデルのベリー、小グマのコロンとウサギのホイップは、
仲が悪くて、いつもケンカばかりしていました。
でもあるとき、メゾとベリーとカナ(もとはお客さん)を加えた3人が、
音楽グループを結成して、ライブをします。衣装はメゾのデザインです。
最後は3人が仲良く揃ってステージで歌っているシーンです。
「おんがく大すき」というのは、その歌の歌詞なのです。
Jちゃんは各ページごとに文章と素敵な挿絵を組み合わせて、
読み応え/見応えのある楽しい本を作ってくれました。
Jちゃんは次回作にも意欲満々で、
「次は(原稿用紙が)30ページの本がいい」と言っていました。