第20回ラテン語の夕べ

山下です。
11月26日に第20回ラテン語の夕べを開催しました。講師は前川裕先生で、「2000年前の落書き~ポンペイの町の声」というタイトルでお話をしていただきました。

読みやすい資料を手に、テンポよいお話を伺っているうちに、いつしか2000年前のポンペイの町にタイムスリップしたような錯覚に陥りました。

前川先生が「メモ」と分類された次の言葉など、何の意味があるのか?と一般に思われるかもしれませんが、私は今はやりの tweet との関連を連想しておりました。

Pituita me tenet (CIL IV 116) 「私は風邪を引いた」
XIII.K.Maias panem feci (CIL IV 8972) 「4月19日に私はパンを焼いた」等。

その他、たくさんご紹介いただいた「落書き」言葉の中に、次のものがありました。

「10月18日にプテオラーナは3人の男の子と2人の女の子を産んだ」(XV.Kalendae November Puteolana peperit masculos III, femellas II)。

(※以下は私が個人的に感じたことで、当日のお話の補足と言ってもよいコメントです)。

主語にあたる Puteolana は女性名詞です。これは人間の女性でしょうか?ちょっと首をかしげます。ということで、私は犬か猫だと思います(笑)。

正解は?誰にもわかりません・・・。