福西です。12回目の記録ですが、その前に、さっそくNo君が前回のことわざ作りを受けて家でも取り組んできてくれました。今回は色画用紙4枚を綴じた本の装丁です。その名も「ことわざづくり」。
(コンテンツ紹介)
「花そのうちかれる」─つかれてせいせきかれる。
(きれいな花の状態でずっといられないように、いつかは落ち目になる日がくること)「あきらめたらできない(あきらめショック)」─子どもにゆわれて小さいころあきらめてたらぜったいできないこと。
(大人になってから子どもに言われるような後悔をしないように、今あきらめずにできるようになっておくべし、という意味)「こわいこともいいこと」─こわいこともおめんをつけているだけ。
(「悪いこと」というのは、お面をつけているだけで、その本性は「いいこと」だから安心せよ、という意味だそうです。「災い転じて福となす」や「禍福はあざなえる縄の如し」にも近く、もしかしたら「虎穴に入らずんば虎児を得ず」というアグレッシブな気持ちも入っているように思いました)「いの中のかわず」─いっしょう海を知らない。
(きっとどこかで見聞きしたのでしょう。その好奇心のアンテナを大事にしてほしいと思います)
「これは、束ねたら本にできる!」というインスピレーションが、No君の中に湧いたのでしょう。「鉄は熱いうちに打て」の通り、誰に言われずともすぐに行動できる、その爪の垢を私も(^^)煎じて飲みたいものです。
早口言葉も奥が深い言葉遊びです。まずはオーソドックスなもの(「この釘は引き抜きにくい釘だ」や「隣の客は…」など)から紹介しました。ただ単にそれだけでは面白くないので、前に出てきてもらって口頭で言ってもらいました(3回言えたら合格です)。次々と申し出てくるのにこちらの方が圧倒されました。(最初Koちゃんが「早口言葉、無理!」と引っ込み思案でしたが、周りのテンポのすごさに結局は巻き込まれる形で、乗ってくれていました)
一番簡単だったのが、「チャウチャウちゃうんちゃうん? ちゃう、ちゃう!」で、これを自信の土台にしながら、思い思いに別のものをクリア。ちなみにみんな苦戦したのが「竹垣に竹立てかけた」でした(^^)。
その後で、長いものや面白いものも紹介しました。特に授業中で受けたのが、次のものでした。
「分かった? 分からない? 分かったら『分かった』と、分からなかったら『分からなかった』と言わなかったら、分かったか分からなかったか分からないじゃないの。分かった?」
これにはみんな爆笑で、特にYu君、Ta君、Koちゃんが得意になって繰り返し言っていました。あとで自分でも早口言葉を作ってもらった時にもその影響が見られます。おそらく落語が元だろうと思いますが、どこかお母さんの早口にも似ているような気がします(笑)。
さて、そのあとは、生徒たちにも実際、早口言葉をつくってもらいました。それを最後にご紹介します。
<Yu君>
スズメ スズ目の上 スズ目おちた
ちゅうしゃ中 ちゅうしゃき
チュウちゅうしゃちゅうし
(駐車中は「注射禁止」、注射中は「チュウ中止」)
かわらわったら(瓦割ったら) わ(分)からなかった。
カラス木をからす(枯らす)
からっぽのす カラカラ
さばくのからっぽのすのカラス、
木をからさないか、からすか、からかうか。
<Ta君>
うまは うまいしゅうまい たべたか
おいしいか そうか
おうま しゅうまい おいしいか
いえづくり えいつり
つれるか つられるか
つくれるか
いえにえいか でかいか
どこからする
ぼうず ごぼうすき
ごぼうを おしょう
ぼうずすき ごぼうはすき ぼうず
人げん げんしか ばくだんか
そうか ばか(く)はつか うそだ。
かばか ばんから からす
きから ばか
かば からかって
かば ばか
(この日のTa君は非常に乗り気でした。「ぼく、5つ作った!」と得意になっていました)
<No君>
けーじが けーじをおいかけ
とっつかまえた。
(6回繰り返す)
いけよ そっちだろ
そっちだ そっちもだ
じゃあいくぞ こっちもだ。
(刑事ネタの続き)
<Koちゃん>
おはやね おはやおき
きらいなあさごはん
「ゆえよ」
「いやよ」
「ゆえよゆえよ」
「いやよいやよ」
*一方、Ha君が今回は時間中「うーん!」と考えていたのですが、凝りすぎて思うようなものが作れずに、お家に持ち帰ることになりました。その頑張りを買いたいと思います。完成したら、ぜひまた見せてください。
二年生ですよね?すごいです。二年生は小学校だと低学年に当たりますが、幼稚園の世界から見ると、大人のように見えます。「ことわざ」づくりなど、目の付け所や善悪の判断力など、大人の魂を輝かせる子供そのものです。